雨とメコンと少数民族〜Bangkok(4)

スワンナプームにて

いよいよ最終日。だが、深夜初の飛行機まで、残ったフィルムでバンコクを見て歩くことにする。

2008/08/25〜26(Mon/Tue:第26〜27日)End Of The Summer<バンコク 晴れ 成田 晴れ 東京 晴れ>

バンコク・スワンナプーム国際空港22:10-(TG640)-*6:40成田国際空港
* 翌朝着
高い朝食
目覚ましで起きることができた。昨日はカンチャナブリーまで遠征したが、残された時間もわずかなので、頑張ろうという気になったのである。昨日、スクムビット通りを渡り、遠くまで朝食を食べに行ってしまった失敗を教訓に、多少高いものの、隣のホテルの朝食セット<下左、下右>を取ることにする。洋式とタイ式が選べ、もちろんタイ式にする。

カットフルーツ タイ式のお粥

内容は、お粥と果物であった。お粥は中国のものと比べると密度が濃い。どろっとしている感じである。これで、150バーツだが、やはり高いと思う。とはいえ、このあたりではこれくらいしか食べられるものがないのも事実である。
荷造りし、チェックアウトする。荷物を預けたが、オフィスの裏のようなところに案内され、そこに置くよう指示される。やや不安だが、まあ大丈夫なんだろう。と、思うことにする。
インドの寺
まずは、BTSに乗り、スラサック(註1)まで。35バーツ。ここからしばらく歩いたところに、インドの寺院がある。以前やはりバンコクで時間が余り、行こうと思ったものの、なんとガイドブックの誤表記により、たどり着けなかったところである。駅を出て、ソイ状になっていない路地を進むと、バンコク・クリスチャン大学という小さなキャンパスがある。この時期だというのに、授業はあるらしい。(註1…Surasak。BTSシーロム線の駅。繁華街とは対局で、近くにはミャンマー大使館などもある。ラオス料理を食べることのできるレストランもある。)

ゴプラム ヒンドゥー寺院 花飾りを売る ツバメの巣あります

以前の誤表記のあと、自宅に戻ってから地図を確認した。持参のガイドブックには正しい位置が載っている。路地が大通りとぶつかり、右に行く。見るからにインドという感じのゴプラム<上左>が見えてくる。ワット・マハー・ウマ・デヴィ<上左中>という名前のヒンドゥー寺院である。近づいてみると入り口には「異教徒お断り」の断り書きがあった。それでも、ここはかなり目立つので、少し離れて写真を撮った。近くには、この寺院に関係するであろう、花屋<上右中>があり、いかにもインドという人々が行き来していた。その近くでは、ツバメの巣<上右>を安く食べさせる食堂があった。ここは漢字の表記である。
不思議空間へ
この界隈を歩く。通りを横切ると、今度はモスク<下左>が顔を出す。さすがにタイまでくると、マレーシアやインドネシアのアジア的な折衷型のモスクではなく、本格的な作りのモスクとなるようだ。先ほどはツバメの巣を見たが、ドリアン<下左中>が売られている。この時期しか味わえない果物だが、買うことはしない。それにしても、このエリアにはタイ人以外のコミュニティができているようである。

バンコクのモスク 果物の王様 昔風の菓子 アルミの容器

モスクから横道に入り、瀟洒な一角に出た。感じのいいレストランやカフェがあり、その中にホテルのフロントらしいものが見える。カフェともショップともつかないところでは、昔懐かしそうな中華風の菓子<上右中>が並べられ、アルミの弁当箱のような容器<上右>も並べてあった。かと思うと、ビアシンの傘<下左>が広げられ、現代風でもある。もちろん建物<下左中>は洒落ていて、片隅には地霊をまつる祠<下右中>があった。奇妙な感じがしたが、もちろんここは、一般人も通ってよいところであり、セキュリティを別にすれば、泊まってみてもいいなと思った。

ビアシンの傘 洒落た建物 どこにでもある祠 洒落たレストラン

再び、スラサック。BTSの向こうにはやはり、瀟洒な建物<上右>があり、確認するとレストランであった。目につくものは、すべて写真に納めようという感じであった。

ルンビニー公園 ビルの間を行き来するBTS 白バイ セキュリティチェックの表示

BTSでサラディーンへ。20バーツ。ここでは、フアランポーンに行くため、地下鉄に乗り換えるのだが、その前にルンビニー公園<上左>(註2)でビル前を行き来するBTS<上左中>の写真を撮った。2006年末の爆弾テロ以来、地下鉄は駅の構内に入るのに、簡単な荷物チェックが必要になった。そんなためか、駅の入り口近くには白バイ<上右中>が止められていた。セキュリティチェックが必要なことは、入り口にピクトグラム<上右>で示されている。フアランポーンまでは17バーツ。BTSは、5バーツ刻みの料金だが、地下鉄はかなり半端な値段も出てくる。フアランポーン駅<下左>からは、チャイナタウンへ足を伸ばす。(註2…Lumphinee Park。バンコクの代表的な公園。ただし、夜は危険だそうである。近くにムアイタイのメッカ、ルンビニー・ボクシング・スタジアムがある。また、公園、スタジアム、地下鉄の駅それぞれがアルファベットのスペリングが微妙に異なる。)
チャイナタウン

フアランポーン駅 悪臭を放つ運河 眠るおばさん ボンネット・トラック

クルン・カセーム運河<上左中>に沿って歩き、途中の橋を渡る。暑いためか、ベンチではおばさん<上右中>が眠っている。半世紀くらいはたっていようという、ボンネットのあるトラック<上右>が止まっている。その向こう側に、北京飯店<下左>(註3)の表示があった。この食堂は今でも現役のようだが、その上の建物はかつての楽宮旅社なのである。さらに進み、7月22日ロータリー<下左中>(註4)をぐるっと回る。このあたりの古いレストランではフカヒレスープを売り物にしているが、入りたい店がなかった。(註3…店主のスワニーさんが作る日本料理は長年、日本人の舌にフィットするよう鍛えられたせいか、かなりまともらしい。この建物の上階が日本人バックパッカーばかり泊まっていた楽宮旅社であった。さすがに、ジュライ・ホテルと楽宮の閉鎖により、バンコク沈没組はカオサンの一部やプノンペンあたりに消えていったようだ。)(註4…タイが第一次世界大戦に参戦を決めた1917年7月22日を記念してこの近くの通りをそう銘々し、その後作られたロータリー。)

楽宮跡 チャイナタウンのランドマーク チャイナタウン 芸能ショー

今でもまだ現役の旅社の前を通り、フアランポーンへと戻る。典型的なチャイナタウン<上右中>である。以前、駅の中2階のようになったところで、なかなかうまい昼食を食べたのだが、行ってみると、店はあったものの、営業していないらしい。下を見下ろすと、人だかりができている。何だろうと思ったら、芸能人が司会をしていて、何かの記念行事<上右>らしかった。

結構美味い アラブ人街 暑い時にぴったり

このあたりで、リバーサルはあと数枚というところまでになる。このあとは結局日系資本らしいチェーン店でチャーシュー麺<上左>を食べた。68バーツ。その後、時間をかけ歩いてナナまで戻る。宿のある反対側はアラブ人街のようになっていて、ドネルケバブ<上中>(註5)などが回転しているのが見える。のどが渇き、7Seasで、スムージー<上右>(註6)をいただく。120バーツ程度。その後、インターネットをやる。1時間200バーツ(註5…Doner Kebabi。巨大な串にスライスした肉を重ね、回転させ外側からあぶった料理。焼けた部分をそぎ落として食べる。トルコ料理として有名だが、ギリシアのギロ、アラブのシュワルマと同じである。)(註6…Smoothie。凍らせた果物をシロップとともにミキサーにかけた飲み物。氷は使っていない。)
もう帰ろう
少し早いなと思ったが、宿に戻り荷物をピックアップ。ベルボーイがタクシーを見つけてくれた。高速料金込みで、285バーツ。やはりメーターで行くと安心である。

魚丸のクァイティアオ 再びスムージー パイ 機内食

すぐさまチェックインし、荷物から解放される。夕食に、クァイティアオ<上左>(註7)を頼んだ。他の店はなかなか高く、ここだけは安い。それでも150バーツとバンコク市内の5倍くらいの値段。ただし、味は上品であった。スムージー<上左中>の屋台があり、120バーツでストロベリーをオーダー。目の前で作ってくれる。いつまでも旅の気分に浸ってみたかったが、もう終わりである。それとともに夏も終わる。時間が来て、搭乗口に向かう。と、思いきや、バスではるばる移動なのであった。飛行は順調だった。軽食<上右中>機内食<上右>も出たが、すでに旅の気分は終わっていて、明日からの仕事をどうしようかと考えていた。(註7…Kway Teow。ライスヌードルの一種。麺の太さにより呼び名が変化する。バーミー同様に調味料を自分で入れて味を調える。スープありなしの区別も。)<終>

バンコク(1) バンコク(2) チェンマイ(1) チェンマイ(2) チェンラーイ フアイサイ

ルアンナムター 景洪(1) 景洪(2) モンハン モンフン モンラー

ウドムサイ(1) ウドムサイ(2) ノーンキャウ ルアンパバーン(1) ルアンパバーン(2) ルアンパバーン(3)

バンビエン(1) バンビエン(2) ヴィエンチャン ノーンカイ(1) ノーンカイ(2) バンコク(3) カンチャナブリー

TOP 雨とメコンと少数民族目次 旅行記INDEX

inserted by FC2 system