雨とメコンと少数民族〜Nong Khai(1)

夕刻のメコン

あわただしくもヴィエンチャン1泊のみで、友好橋を超えタイに再入国。再びノーンカイでメコンと最後の対面を果たす。

2008/08/21(Thu:第22日)友好橋の国境越え<ヴィエンチャン 曇り一時雨 ノーンカイ 晴れ>

ヴィエンチャン12:00-(Tuktuk)-12:30タドゥア12:40-(Bus)-12:45ノーンカイ〜Pantawee Hotel
スコールに遭遇
寝坊というわけではないが、かなりゆっくりしていた。宿の前の通りには天秤棒を担いだ女性たちが行き交っている。いずれも野菜売り<下左、下左中>である。「ビューティフル」「えっ?」「美しいと思わないか?」話しかけてきたのは、すでに老人の域にさしかかったツーリストである。指さすのは野菜売りの若い女性だった。そのままナンプ<下右中>まで歩いてきてしまった。今朝も水が流れている。朝食はナンプ・コーヒーへ。シンマイはやはり売り切れている。カオピャック<下右>の大。13,000キープだが、美味かった。

早朝の野菜売り 野菜売り 水の出たナンプ 最後のカオピャック

チェックアウトするが、荷物を預かってもらう。この日はノーンカイに移動する。明後日バンコクの宿は決まっている。ヴィエンチャンいや、ラオスもこの日で終わりだが、朝カオピャックを食べたのも、もう食べることはないだろうからだ。タイという隣国ながらも、ノーンカイまではすぐなので、まずはメコンを眺めて、ビアラオ工場(註1)にでも行くかと考えていた。(註1…ヴィエンチャン郊外にあり、友好橋方面行きのバスで行くことができる。もちろん見学可能。)

怪しい雲行きだった ビアラオ船 ここで雨宿り 2回目の雨宿り

そこで、メコン<上左、上左中>まで足を伸ばす。適当に写真を撮っていたが、ぽつぽつと雨が降ってきたかと思ううちに、スコールとなってしまった。最初は、近くの寺院、ワット・チャーン<上右中>(註2)で雨宿りしていた。雨脚が弱くなり、メコンに再び移動したところで、また雨脚が強くなる。川沿いに展開する簡素なレストランの軒先を借り、再びの雨宿り。土砂がむき出しの土手<上右>は水たまり状態であった。1時間くらいは降り続いたようである。(註2…Wat Chan。ワット・チャンタブリー。どうということのない寺院。メコン沿いにある。)
ビアラオ生で国境越え
ナンプに戻る。まだ昼には早いが、ナンプ横のビアレストラン<下左>を覗くと、ビアラオの生<下左中>があったので、1杯注文。美味い。これで、8,000キープ。これで、ビアラオ工場には行かなくてもいいかなと思った。荷物を取ってきて、外に出る。早速トゥクトゥク<下右中>のドライバーが行き先を聞いてくる。交渉の結果、友好橋(註3)まで85,000キープで手を打った。まったく高くつく乗り物である。ただし、友好橋まではかなりの距離があり、30分ほどかかる。雨上がりの道<下右>を進むが、まあまあ快適であった。(註3…Friendship Bridge。ミッタパープ橋。タイ・ラオス友好橋。1994年オーストラリアの援助によりメコンにかかる2番目の橋として開通する。)

生を注ぐ店員 ようやく遭遇できた生 乗車したトゥクトゥク 友好橋へ

途中メコンが見えるのかと思ったが、それは全くなく、曲がったかと思うと不意にイミグレーションの建物<下左>に乗り付けられた。イミグレーション<下左中>は出国カードとパスポートを見せるだけ。すぐに、バスのチケット売り場がある。料金は4,000キープ。橋は歩いて渡ることはできない。いったん出かかったバス<下右中>であったが、すぐに止まり、乗り込むことができた。かなりの乗客である。

いよいよ国境越え この先イミグレーション すでに左側通行 メコンを渡り国境越え

橋の中央には線路があり、タイ側から伸びてきている。ラオス側にも線路は引き込まれ、橋の途中からカーブしてどこかへ消えている。この路線は今年ようやく列車が走るようになったのだが、残念ながら、バンコク直通にはなっていない。ターナレーンという、ヴィエンチャン郊外に駅を作り、将来的にはバンコク直通やヴィエンチャンへの延長を考えているらしいが、鉄道の持ち主はあくまでもタイ国鉄(註4)らしい。バスはすでに左側を走り、この橋だけはタイの交通ルールが適用されるようである。それにしても、線路をはさみ、対面交通で、ここを列車が走るとなると、クルマが併走するには無理がありそうなくらい狭い。橋をしばらく行くとようやくメコン<上右>に出た。(註4…The State Railway of Thailand。略称SRT。北本線、南本線、東北本線、東線、メークロン線などがある。東北本線のノーンカイから延長された線は2009年3月ようやく1日2往復の列車が走るようになったという。)
パンタウィー・ホテル
ノーンカイのイミグレーション<下左>はかなり混雑していた。ここの通過に30分はかかったようである。すぐにタクシーと称する連中がやってきて、町まで100バーツという。見渡しても、タクシーやトゥクトゥクが客待ちしている様子もなく、この男のクルマに乗る。最新のハイラックスのピックアップトラックで、タクシーではなかったが、男性は目的の宿に連れて行ってくれた。

ノーンカイのイミグレーション パンタウィー・ホテル 客室 シャワールーム

パンタウィー・ホテル<上左中>にチェックイン。部屋はいろいろなタイプがあり、どれも清潔そうだったので、一番安い部屋にする。道路を挟み、向かいのパンタウィー・バンガローへ。デポジットとして800バーツ部屋<上右中、上右>は、シングルでエアコンとテレビがあるのはラオスのちょっといいゲストハウスと変わりないが、なんと、インターネット接続のできるパソコン<下左、下右>があり、フリーなのだという。早速、自分のブログを出してみた。

テレビとパソコン パソコンの画面

ホテルのフロント横には、旅行会社があった。旅行会社といっても、ホテルの従業員がサービスしているのだが。ここで、翌日夕方のバンコク行きの夜行寝台のチケットを手配しようとした。係は電話するがもうないらしい。ここで航空券を勧められたが、バスに切り替える。係はやはり電話する。席があるらしく、「今買いに行くので、1,000バーツ渡してくれ」とのこと。これで、30分ほど待つ。料金は900バーツだが、どうも100バーツが手数料のようである。夕方ではなく、20:00のVIPバス(註5)だという。(註5…座席を1列減らしゆとりを持たせたバス。リクライニングシートは180度近く倒れる。)

地元民専用のイミグレーション プロムナードより メコン 屋形船レストラン

ようやく手配をすませ、メコン沿いに出た。地元住民専用のラオス行きの渡し船とイミグレーション<上左>などがあり、ここから下流方向に遊歩道が続く。メコン<上左中、上右中>は雨季というのが嘘のように晴れ渡っていた。まだ客は入っていないが、屋形船<上右>のようなおそらくレストランもあった。遊歩道沿いにはゲストハウスやレストランがたくさんあった。その中の1軒に入り、ビアチャーン<下左>カオパット・アメリカン<下左中>(註6)を遅い昼食とした。160バーツ(註6…Kao Pad American。ハムやソーセージをつけたカオパット。)

ビアチャーン カオパット・アメリカン イミグレーション付近の夕陽 焼けた空

いったん宿に戻り、休むが、昼寝していた。起きると、ちょうど夕陽に間に合う時間である。またメコンに出て、夕陽<上右中、上右>を撮影。メコンはヴィエンチャンからかなりカーブしているようで、夕陽の方向がさらに陸地方向に変わっていた。
激辛イサーン料理
夕食は、大通りまででて、大衆食堂風の店の路上に出ているテーブルへ。タイ・タイという店らしく、隣も同じような店だ。カオニャオがなく、普通のご飯、なすのサラダ、イカのバジル炒めとビアシンをもらう。ビール<下左>がやってくるが、氷のぎっしり入った容器が用意される。まるで水割りのセットである。グラスに氷を入れられ、従業員がビールを注ぐ。昼食の時もそうだったが、ノーンカイでは客に酒を注ぐのが当たり前のようである。

氷入りビアシン エビ入りなすのサラダ イカのバジル炒め これが辛さの元

料理はさすがにイサーンのもので、かなりスパイシーである。なすのサラダ<上左中>イカのバジル炒め<上右中>も色が赤い。なすのサラダにはエビも入っていて、なかなかなすにたどり着かない。なすは皮をむいた状態で、ナムプリックと一緒に炒めたもののようである。これ1品でも十分である。イカは美味しかった。しかし、極小の唐辛子、プリッキヌー<上右>(註7)が紛れているので、これにあたると口の中が麻痺する。(註7…極小の唐辛子。これをいくつつぶすかで辛さが決まる。)
222パーツと満足して店を出る。さて、部屋のパソコンだが、UBUNTU(註8)という、LINUXがOSのもので、日本語は読めるものの、どうしても日本語を書ける状態にできなかった。(註8…LinuxのOSのひとつ。)<Next→夜行バスまでの長い1日>

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