雨とメコンと少数民族〜Huai Xay

ビアラオ

チェンラーイからチェンコーンへ。いよいよタイを去りメコンを渡ってラオスへ。

2008/08/05(Tue:第6日)メコンの流れ<チェンラーイ 雨 チェンコーン 曇り フアイサイ 曇り>

チェンラーイ・バスターミナル11:00-(Bus)-13:40チェンコーン・バスターミナル14:05-(Tuktuk)-14:15チェンコーン・イミグレーション14:25-(Boat)-14:30フアイサイ・イミグレーション〜Thaveesinh Hotel
* バス会社不明。 メコン川は渡し船。
いよいよ雨
バーミー起きると豪雨。傘を差して朝食へ。ゲストハウス近くでは朝食を提供する店がまだやっていない。バスターミナル近くまで出て、バーミー・ナーム<右>(註1)を食べる。30バーツ。ここは、24時間営業の店ということだが、朝はメニューがなく、麺を作っているところを指さされる。まあ、美味いがあまり腹にたまらない。食べ終わるが、雨は止む気配がなく、しばらく雨宿りをしたが、らちがあかないので、宿に戻り荷造り。そんなことで出るのが遅くなってしまった。(註1…Bamii Nam。小麦を使ったスープ入りの麺。いわばタイのラーメンだが、量は少ない。具はいろいろあり、客が指定するが、外国人の場合は店側が適当に見繕うようである。)
バスは前日のうちに時刻を確かめておいたが、もちろんノンエアコン、ぎっしりと乗り込んだ乗客、相当くたびれた小さな車体というものであった。ただ、チェンコーン行きのバスは2社あり、両者合わせると30分間隔で出ているようだ。バスの古さはどちらも同じくらいであった。料金も同じだが、経由地が異なる模様である。
オンボロバスで国境を目指す
バスターミナルにたどり着くと、バスから手招きされた。昨日、チェンコーンに行く客と見なされ、「明日乗る」と告げておいたのである。出発時間ぎりぎり。乗り込むが、「荷物は?」とバックパックを指さすと、「中でいい」ということになり、運転手席の横にある平たい部分を示される。ここは間違いなくエンジンカバー<下左>である。この日からの本格的な移動に備えて、バックパックには雨よけの耐水性のあるザックカバーを掛けてきたが、今のところは必要ではなかった。バスの座席は右が2席で左は3席という、満席だったらかなり窮屈な思いをするものである。乗客は3割程度で、空席がかなりあった。運転席<下右>の直後が空いていたので、ここに座る。

ここに荷物を メーター類のいっさいない運転席

バスが走り出すと、女性の車掌が料金を徴収に来た。チェンコーンまでは70バーツである。容赦なく雨が降り込むので、窓を閉める。乗降はかなり頻繁にあり、最後まで乗っていたのは、中程にいた、ドイツの女性だけであった。
途中までは昨日の1等エアコンよりも快適な走りであったが、チェンコーン近くになり、道に凹凸が増える。未舗装部分もあったようである。その間はぐっとスピードが鈍る。2時間の予定が、30分ばかり余計にかかったか。到着したのはただの道ばた。しかし、近くにバスターミナルがあるんだろう。

チェンコーン到着 チェンコーンの食堂にて

バス<上左>を降りると、イミグレーション行きの客を運ぶ、トゥクトゥクが待機していて、声をかけられる。近くには、日本語で案内もあったほどである。だが、近くの食堂で昼食を取ることにする。ここもメニューがなく、どうしようかと思ったが、「カオマンガイ」と告げて、鶏肉をのせたご飯とスープにありつけた。やはりカオマンガイ<上右>(註2)は美味い。これで、30バーツ。店のオヤジは英語を話し、「昨日もラオス行きの日本人が2人いた」などと会話する。(註3…Khao Man Kai。海南鶏飯。鶏肉を煮込んだスープで炊きあげたご飯の上にゆでた鶏肉をのせた料理。鶏肉を揚げたヴァージョンもある。カンボジアやマレーシア、ラオスにも同じ料理がある。)
揺れる景色
さあ、トゥクトゥク<下左、下左中>へ。30バーツと表示され、ここではボルことはなさそう。ただし、一人30バーツなのではなかろうか。チェンコーンのトゥクトゥクは完全に運転席と客席が分けられ、客は横を向いて乗ることになる。ラオスに多いタイプのトゥクトゥクである。到着。ここにも日本語表示の看板<下右中>があった。坂を下りイミグレーション<下右>へ。出国カードとパスポートを差し出すだけ。次はメコンに面したボート乗り場だが、料金所から声がかかる。そうでもされないとわからないくらいの小ささ。船賃は40バーツ

待機するトゥクトゥク イミグレへ ここで降ろされる タイ側イミグレーション

船<下左、下左中>はどれかと聞くと、中程のもので、乗り込もうとしていきなりサンダルが泥まみれになってしまった。やはりこの時期のメコン(註3)は水量が多く、あふれんばかりであった。エンジンつきのボートだが、フアイサイ(註4)に向かうと景色が揺れて見えた。チェンコーンとフアイサイのイミグレーションは向かい合うようになっていて、これを直線で結べばどうということのない状態なのだが、メコン<下右中>の流れはここでもかなり速く、ボートが最短距離を走ろうとすると、船首が下流側に流され、それに抵抗するように進むためであった。(註3…Mae Nan Khong。チベット高原に源流があり、中国、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムへと流れる大河。全長4,023km。中国語では瀾滄江。)(註4…Huai Xai。ラオス北部ボーケーオ県の県都。メコン川に面し、対岸はタイのチェンコーン。)

メコンと渡し船 二人ずつ座る メコンを横切る フアイサイに到着

それでも5分ほどでフアイサイに到着<上右>。ラオス側イミグレでは、出入国カードを書くだけ。他の外国人はビザが必要である。入国してすぐに、50USD両替。ラオスキープ(註5)がかなり力をつけてきていて、429,000キープにしかならない。イミグレからの坂を登り切ると、フアイサイのメインストリート<下左>となる。ここで目立つ、タビーシン・ホテルでシングルを見せてもらい決めた。200バーツとまだキープを使えない。部屋<下左中、下右中>はやや狭く、荷物の置き場に困ったが、1泊だけなので、まあいいとする。トイレ、ホットシャワー付き。メインストリートに面した部分にテラスがあり、ここからメコン<下右>がよく見える。(註5…Kip。ラオスの貨幣。紙幣のみで硬貨はない。2008年現在流通している最高額の紙幣は50,000キープ。今後インフレ等により、100,000キープが登場するのも時間の問題かもしれない。)

フアイサイのメインストリート 狭い客室 シャワールーム 宿からのメコン

やることが何もない
適当に荷物整理をし、洗濯。その後、外出し、フアイサイの唯一の観光地ともいえる、ワット・マニラート<下左、下左中>(註6)へ。ここはメコン<下右中>がよく見える。そのあとはぶらぶらとメインストリートを散歩するが、ほとんど何もない。とあるゲストハウス兼食堂でビアラオ<下右>(註7)の大瓶を頼む。実に久しぶりだが、10,000キープで、さほど値上がりしていないと感じる。(註6…Wat Manilat。)(註7…Beerlao。ラオ・ブリュワリー社の製造するラオス唯一のビール。ライトやダーク、生もある。)

ワット・マニラート 仏塔 眺めはよい まずはラオス入国を祝して

その後、旅行会社を見つけ、ルアンナムター(註8)までのミニバス(註9)を手配した。バスターミナルからのバスよりかなり高く、91,000キープであった。そのまま、坂を下り、イミグレからメコン<下左>を撮す。ちょうどチェンコーンから船が到着したところであった。その後、メインストリートを適当に歩き、猫<下左中>子供<下右中>犬<下右>の写真を撮ったりした。(註8…Luang Namtha。ラオス北部、ルアンナムター県の県都。中国国境まであとわずかという位置にあり、また、ルアンパバーン方面の国道もあることから、交通の要所となっている。)(註9…公共バスではなく、旅行会社が独自に運行するバスで、たいていは1BOX車などのワゴンを使っている。)

対岸はチェンコーン フアイサイの猫 自慢の子供 犬も歓迎してくれている?

未だカオニャオなし
夕食は散歩の時に目をつけておいたNutpop Restaurantへ。またもや、ビアラオの大瓶<下左>鶏のラープ<下左中>(註10)エビと野菜の炒め物<下右中>、カオニャオをオーダー。しばらくすると、注文を受けた男性が戻ってきて、カオニャオ(註11)がないという。初日からちょっとがっかり。仕方ないので、うるち米のご飯とする。(註10…Laap。イサーンやラオスの料理で、肉や魚をミンチし、大量のハーブと混ぜ合わせたもの。時に肉は生である場合も。また、アヒルの血を固めたラープもある。)(註11…Kao Nyow。餅米のことで、イサーンやラオスではこちらを常食する。)

やっぱりビアラオ 鶏肉ラープ これは美味かった コーヒー

ラープは期待通りの味。かなりハーブを効かせてある。エビと野菜はスープ状になっていて、エビはミンチにしてあった。こちらは意外な美味さである。これで、49,000キープ。ちょっと物足りなかったので、宿の向かいにあるB.A.Pゲストハウスの食堂でコーヒー<上右>(註12)を頼んだ。6,000キープ(註12…ラオスはコーヒーを産出するが、練乳と砂糖をたっぷり入れるのがラオス流。)<Next→快適国道3号線>

バンコク(1) バンコク(2) チェンマイ(1) チェンマイ(2) チェンラーイ ルアンナムター

景洪(1) 景洪(2) モンハン モンフン モンラー ウドムサイ(1)

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