雨とメコンと少数民族〜Bangkok(1)

夜のラーチャダムリ通り

2008年夏、タイ、ラオス、シーサンパンナの陸路移動旅を敢行することになった。これまでで最長の27日間という日程である。気がかりだったのはやはり雨。それでも何とかなるさと、腹をくくり、ゲートウェイのバンコクに旅立つ。

2008/07/31(Thu:第1日)プーケット経由<東京 晴れ 成田 晴れ プーケット 晴れ バンコク 晴れ>

成田国際空港10:00-(TG761)-17:55バンコク・スワンナプーム国際空港〜Bangkok City Inn★★★
プーケット経由
成田のタイ国際航空チェックインカウンター。
「えっ、プーケット経由ですか?」ときいたのはもちろん自分。
「そこでいったん入国することになります。なので、液体の免税品は持ち込めない可能性があります。お酒とかはあきらめてください」とのことであった。
航空券を手配した店では聞いていないことであった。担当したのは、胸に実習中の札を下げたどうやら新入社員のようだったことを思い出した。まあ、要するに免税の酒が買えないだけのことだが、今後移動が多くなることだし、たまにはアルコールを減らしてみてもいいかなと前向きに考えた。
朝の成田はまだそれほどの混雑ではなかった。食事がまだだったので、妙に高い朝定食<下左>を食べたあと、出国手続きをとる。すんなり通過し、TG761便へ。シートリクエストは事前に行われていて、通路側を確保。雨季のタイということなのだが、満席であった。定刻通りに離陸。機内食<下左中>を食べたあとは、タイの出入国カードが配られる。これを記入してあとは睡眠時間。たまに起きて、手持ちの音楽を聴くというパターンである。タイ領内に入り、サンドイッチ<下右中>が配られる。なんてこともない味。

成田での朝食 エビとご飯の機内食 サンドイッチ プーケット国際空港

機体が降下を始め、プーケット<上右>(註1)に到着。バンコク行きの乗客は胸にシールをつけるようになっていた。飛行機を出たところで、バンコク行きの乗客が集められる。2人の欧米系男性に、2人のタイ人。あとの6名くらいが日本人という構成。この便は就航して間もないらしく、記念品<下左>も配られたほどなのだが、成田からはいったんバンコクの近くを通過し、プーケットに到着後国内線扱いとなって、スワンナプーム(註2)へと行くことになっている。(註1…Phuket。2008年7月、成田−プーケット線が再開される。プーケットは、タイ南部の島で、スマトラ沖地震により大きな被害を受けた。)(註2…Suvarnabhumi International Airport。2006年開港のバンコクの新空港。その後、タイ国際航空の一部国内線と、ノック・エア、ワン・トゥー・ゴー航空が元のドンムアンに移転。2008年現在、開港直後のトラブルは解決されたが、空港の建物と直結されない便があったり、空港内の食事が異様に高い、バンコク市内とのアクセスが悪いなど、問題は続いている。)

成田・プーケット便就航記念品 プーケットの待合室 ミールボックス スワンナプーム国際空港

胸にシールをつけた集団は、プーケットで入国し、一般客と同じ待合室<上左中>でしばらく過ごした後、TG761に戻る。結局のところ、液体の免税品つまり、酒類の取り上げはなかったことになるが、購入していない。ちょっと残念であった。スワンナプームまでは、ミールボックス<上右中>が出た。パイとジュースという簡単なものである。スワンナプーム<上右>到着。今回ばかりは沖止めではなく、空港の建物に直結する。ただし、ここでも胸にシールの乗客たちは係員の誘導により別行動。荷物の受け取り場所が違うのである。荷物を受け取ったあと、国際線の出口から外に出る。ここで両替する。
ぼったくりタクシー
空港からメータータクシー(註3)に乗る。相変わらず、スワンナプームは、市内とのアクセスがよくない。バスに乗ろうとすると、いったんバスセンターに行かねばならず、かなりの不便さを強いられる。行き先を告げ、行き先の書かれた紙を受け取る。タクシーは、客待ちをしていた順番である。荷物は座席に。バンコクのタクシードライバーは、あまりトランクを開けたがらない。(註3…スワンナプームに乗り入れるタクシーは、一定の基準を満たしたものであるらしい。車体が古いものなどは許可されない。空港からは、メーター料金に加え、高速道路を使う場合も、客の負担。また、メーター料金プラス50バーツを支払うことになる。空港に向かう場合は割増料金なし。基本料金は35バーツ。その他、メーターのない交渉制タクシーも数少ないがある。)
ドライバーは、「タイは何回目?」などと、話しかけてきた。「来年には、BTS(註4)が空港に乗り入れる」などとも話す。高速料金、25バーツ40バーツ。だが、バンコクの高速出口近くから夕方の渋滞が始まってしまう。それにしても、メーターの上昇が激しい気がする。一瞬、この世界的な原油高で、バンコクでもタクシー料金の値上げがあったのかとも思ったが、そうではなかった。高速を降り、スクムビット通り(註5)からラーチャダムリ通り(註6)へ。バンコク市内の渋滞もかなりのもので、さらにメーターは上昇する。ラーチャダムリ通りの対向車線も使い、逆送しながら、何とか宿に到着した。料金600バーツ。通常のおよそ倍以上である。(註4…Bangkok Mass Transit System。通称、スカイトレイン。シーロム線とスクムビット線があり、サヤームで接続する。延長計画もあるが、空港には乗り入れない。空港に乗り入れる鉄道はBTSと接続予定ではある。)(註5…Sukhumvit Rd.。バンコク、プルンチットから遠くパタヤー、トラートまで延びる通り。BTSが併走している。)(註6…Ratchadamri Rd.。バンコクを南北に貫く通りで、中心はエラワン交差点付近。大きなショッピングセンターなどが多い。)

ツインのシングルユース 冷蔵庫付き ノズルなしのトイレ シャンプー類

宿は、中国系のホテルで、漢字名もついている。部屋<上左、上左中>は、2ベッドのシングルユース。ドライヤーが置いてないくらいで、ほとんどの必要ななものはそろっている。冷蔵庫があるのはありがたい。しかし、バスルーム<上右中、上右>はというと、トイレに事後処理用のノズルがついていないし、バスタブにも栓がついていなかった。
日和って、日本食
宿は、セントラル・ワールド(註7)の向かい、スーパーマーケット、BIG C(註8)の裏手あたりにあった。近くにはセーン・セープ運河(註9)があり、以前その近くの安い食堂で食事をしたことがあった。味もよかったので、またそこに行こうと出かけるが、テーブルに椅子を上げて店終いの様相である。近くには似たような作りの食堂もたくさんあるが、客が多くなかなか入り込める余地がなさそうだった。路上にもテーブルを並べた店もあったものの、この排気ガスの充満する中では、食べたくない。(註7…Central World。旧名、World Trade Center。その後改称されCentral World Plazaに。その後、再改称され現在の名前になった、巨大なショッピングセンター。右に伊勢丹、左にZenという、デパートも従えるが、これらの総称がここの名前なのかよくわからない部分もある。)(註8…註7のセントラル・グループ系のスーパーでタイとベトナムでチェーン展開している。)(註9…Khlong Saen Saeb。現在でも定期船が行き交う。)

セントラル・ワールド前 まずはビアシン キムチ豚丼セット 現地行動用の水

どうしようかと思ったが、結局はセントラル・ワールドに行くことにした。建物の前には、飾り物<上左>が並びそれがライトアップされている。結局、大戸屋(註10)という、日本料理店でビアシン<上左中>(註11)キムチ豚丼セット<上右中>とする。341バーツ。帰りに、BIG Cでミネラルウォーター<上右>を購入。こちらは、7.0バーツ(註10…和食中心のチェーン店で日本に本部がある。)(註11…Singha Beer。タイ語でビアシン。タイを代表するビールだが、シェア面では低価格のビアチャーンに押されている。)<Next→三度目のワット・ポー>

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