雨とメコンと少数民族〜Oudom Xay(1)

ウドムサイの僧侶

いよいよ中国をあとにし、ラオスへと戻る。早朝、モンラーを出発し、4つの交通機関を乗り継いで、ウドムサイへとたどり着いた。

2008/08/12(Tue:第13日)乗り継ぎでウドムサイ<モンラー 晴れ モーハン 晴れ ボーテン 晴れ ウドムサイ 晴れ>

モンラー9:00-(Yunnan Bus)-10:10モーハン10:25-(Tuktuk)-*9:35ボーテン10:20-(Chartered Car)-10:45ボーテン郊外11:10-(International Bus)-14:40ウドムサイ〜Vilavong Guest House
* 中国とラオスの間には1時間の時差があります。
* Chartered Car=客待ちの軽四輪ワゴン車 International Bus=昆明・ルアンパバーンを結ぶ寝台バス
モンラー−モーハン
ラオスに戻る日。早朝のホテルフロントには係が不在で、鍵を持ったまま、朝食を食べに行く。市場のそばにあった、店で肉のソテーをのせた米線<下左>を食べる。6.5元。味の付いた肉は鶏肉のようで、もしかすると臓物なのかもしれない。はっきりいって景洪の店の米線よりも美味しかった。そのまま市場<下左中、下右中>をちょっとだけ徘徊。朝はにぎやかである。

これは美味い 食べ物屋台 市場 保健按摩

宿の入っている建物には、歩道に面したマッサージ屋<上右>が数軒ある。この時間は営業していないが、夜になると怪しい輝きを見せていた。部屋に戻り、荷物を持ってチェックアウト。結局40元が戻ってきた。1泊60元ということになる。荷物ははっきりいって重いが、そのままモーハン行きのバスターミナルまで歩く。結構距離があるかと思っていたが、徒歩15分ほどだろうか。やはり荷物チェック。しかし、パックパックを開けることはしなかった。
モーハン行きは16元と1.0元の保険料。計17元。やはりミニバス<下左>である。時間通り出発したものの、いったん町はずれまで行き、乗客名簿らしきものを提出し、高速へ。なかなか順調に走ってくれるものの、なぜかあとちょっとでモーハンというところで、高速を外れ、未舗装路を走った。ただ、ここで降りる人も乗る人もあった。

モーハン行きバス モーハンの新しい建物群 イミグレーション 客待ちのトゥクトゥク

中国・ラオス国境
モーハン<上左中>に到着。特徴のある建物群が懐かしい。乗客がぞろぞろ降りるのにつられ、こちらも降りてしまう。ミニバスはさらに進む。終点まで乗っていればよかったのである。ただし、歩く距離はあまりたいしたことはない。通りに面した商店は、ほとんど国境貿易で財を成したような店で、中国には珍しく、外国製のタバコや洋酒が並ぶ。出国地点<上右中>に到着した。パスポートと出国カードを差し出すのみで、あっけない。ここを出ると、トゥクトゥク<上右>が客待ちをしていて、料金を確認して乗車する。ある程度客を待つかと思ったが、先客2名を乗せただけで出発。彼女たちは中国人なのかラオス人なのか判然としなかった。
イミグレーション近くはしばらくは立派な舗装道<下左>であるが、上り坂にさしかかってくると未舗装路<下左中、下右中>となる。途中ぬかるみがあり、景洪でも降りしきった跡のようだ。ただし、ここにトラックとバスがはまっていて渋滞する。こちらも脱出できるか少し心配した。この道の途中に実際の中国・ラオス国境線があり、石碑があるというが、確認できず。ボーテンのイミグレーション前でトゥクトゥクは止まった。料金5.0元

中国側イミグレーション近く ぬかるみで渋滞 トゥクトゥクとシーロー ルアンナムター行きバス

ボーテンのイミグレーション。たくさんの人がラオスに入国しようとしている。出入国カードを要求するが、英語が通じない。窓口を変えてようやくもらえた。見ていると、パスポートの束を持った添乗員のような人物もいる。その後に並ぶと大変である。出入国カードに書き込むことがあり、終わると、人は減っていた。窓口にカードとパスポートを差し出し、無事ラオス再入国。振り返ると、5日前に乗った国際バス<上右>が止まっていた。見覚えのあるドライバーに手を振った。
国際バス
イミグレーションから少し歩き、近くの町に行きそうなクルマが待機している場所で、ウドムサイ行きを探す。すると、中国人のグループが近づいてきて、「ウドムサイ?」ときく。その中のひとりが少し英語を話せ、それによると、グループでウドムサイ行きをチャーターするつもりなのだが、若干人数不足なようである。もちろん、一緒に行くことにするが、それでもあと2名足りないらしい。
軽四輪ワゴンでちょっとだけ移動行ってくれそうなクルマはあるが、しょうがないのでここで客待ちする。ラオスキープをあまり持っていなかったので、ここで少し手に入れたかった。路上には物売りもいて、両替を持ちかけるが、頷かない。近くの商店も応じてくれない。まあ、何とかなるだろう。少し動きがあった。客待ちしていたワゴンではなく、軽四輪のワゴン<右>で行くことになる。そのかわり、数名はピックアップトラックに移る。軽四輪は軽快に出発。同乗者は2名の中国人女性。だが、途中でこの人たちは降りてしまう。なんと、荷物も持っていない。あとは自分一人である。10数キロ走っただろうか。突然ワゴンの運転手はクルマを止め、昆明からはるばるやってきた寝台バス(註1)に乗るように促される。なんだかよくわからない。(註1…中国独特の乗り物で、座席が寝台となっている。ひとり用のスペースはかなり狭く、二人分の料金を払っているのが通常のようである。もちろん、昼夜通して走る。中国とラオスの間には昆明から出るルアンパバーン行きとヴィエンチャン行きが毎日あるようだ。)
荷物を持ち、寝台バスに移動。乗客は全員中国人のようである。空席は後部にあるという。荷物はそのまま、持ち込んだ。バスがここで止まっていたのは、トイレ休憩のためだったかもしれない。まだ乗り込んでいない乗客と運転手が戻ってきたので、運転手に「ウドムサイまで行きたいのだが、乗っていいか」とたずねる。答えはOK。しばらくすると、ワゴンの運転手がやってきて、料金を請求した。8.0元でよいとのこと。寝台バスは、短パン姿の助手がいて、40元であるという。モンラー・ウドムサイ直行バスでは32元とのことであるが、まあしょうがない。それにしても、空席があるのはどういうことか。モンラーのバスターミナルの係はめんどくさがってチケットを売ってくれなかったのか。それとも、ルアンナムターのようにモンラーとのミニバスが別にあったのだろうか。今となっては確かめるすべもない。
国際寝台バス<下左、下右>はフラットな寝台があり、それが座席である。寝台には、枕と毛布、布団が設けられていた。最後尾の席は、5名分のスペースがある。ただし、一人ずつのスペースは狭い。5名並ぶと居住性がかなり悪化しそうである。また、寝台は、二段となっていて、この上にも寝台がある。見ていると、ほとんどの乗客は2名分の席を確保している模様である。最後尾には途中から乗ってきたラオス人が来たのみで、荷物も置いているくらいなのでゆったりとしている。また、やはり途中から乗り込んだ夫婦もいた。

昆明・ルアンパバーン間を走る国際バス バスの内部

ただし、ウドムサイ方面への道はかなりの凹凸があり、寝台にいると上下動が激しい。前にいた女性は、しきりに窓からつばを吐いていたが、どうやら半分車酔いをしているようであった。前方では明らかに車酔いでビニール袋を握りしめている人も数名。こちらも寝台に横になっていると、つられそうなので、きちんと座ることにする。
それにしても、道が悪く、まったくスピードが上がらない。座っていると上下動で上の寝台に頭をぶつけることもある。しょうがないので、再び横になるが、バーをつかみ、やや半身となる。揺れに身体を任せていても、これならまあまあ何とかなる。

山道にあった店 ビニールの中身は…

途中、山道で止まる。路肩にはずらりと土産物屋風の屋台<上左>のようなものが並び、軒先からは、ビニール袋<上右>がぶら下がっている。この中身は、水を入れ生きたままの蛇が数匹。と、思ったが、タウナギのようでもある。これを購入する人もいる。何とも不気味な風景だ。鈍足のバスはまたしばらくすると停車する。助手と運転手が工具を持って出ていったので、何かトラブルがあったようでもある。ただし、修理にはあまり時間がかからなかった。
ウドムサイ連泊決定
しばらくすると、道が平坦になり、揺れなくなった。町が現れ、前方の女性たちが降りた。傍らのラオス人にきくと、ウドムサイであるという。ここで荷物を持ち、慌てて降りた。バスはそのまま行ってしまう。ここから前方に向かい、ゲストハウスを探しつつ歩く。しばらくすると、寝台バスが止まっているのが見えた。昼食の休憩のようである。黙って乗っていれば、ここでおろしてもらえたと思える。本日2回目の早合点である。
宿は、バスターミナルに近いところに決める。従業員と主人の感じもとてもいい、ビラウォン・ゲストハウスである。疲れたので連泊を決める。部屋<下左、下左中>は2階にあり、エアコンこそないがとても綺麗であった。

客室 浴室 久しぶりのビアラオ フー

ラオスキープがないので、銀行を探す。しばらく歩くとまだ営業していた。中国元300元を両替。一応両替率はあるのだが、端数は切り捨てられた。これまたしょうがないことなのか。金が手に入り、遅い昼食。ガイドブックに載っていた、カンニャという店で、ビアラオ<上右中>と麺をオーダー。麺は、ベトナム風のフー<上右>(註2)というものである。この麺にもハーブを中心とした野菜類<下左>が付く。16,000キープ。麺は美味かった。(註2…Feu。ラオスのどこにでもある麺料理。ベトナムのフォーから名前が由来しているようだ。)

好天のウドムサイ ウドムサイのバスターミナル 客待ちのトゥクトゥク

ウドムサイ<上左中>には連泊することを決めたが、小さな町なので、町歩きは翌日に回すことにした。そのため、バスターミナル<上右中>にバスの時間と料金を確認に行く。かなり多くのトゥクトゥク<上右>が客待ちしているが、あまりここで降りる人は少ないようで、ほとんどが乗り継ぎ客のようであった。そのあと、ネットカフェを見つけ、書き込み。1時間くらいやっていたか、15,000キープ。そのあと商店で缶入りのスプライトを購入。5,000キープ
宿ではオリンピック中継のサッカーを従業員が見ていた。「ジャパン」といっている。よく見ると、日本vsオランダの試合であった。スプライトをそのあたりで飲む。宿の主人が話しかけてくる。「日本に行くのが夢」などという。目の前の道を歩いてくる女性たちを、「あれはトレッキング帰りのフィリピン人。うちに泊まっている」という。
初のカオニャオ
夕食は別の店にしようかと思ったが、少し足を伸ばしたものの、店を見つけられず、昼食と同じくカンニャにする。ビアラオ<下左>、ラオスに来て初めてのカオニャオ<下左中>ピーナッツ炒め<下右中>ピンカイ<下右>。ここは量が多い。カオニャオもうるち米のインディカ米と違い、ずしっと来る。カオニャオを頼んだ場合、おかずは1品で十分な気がした。42,000キープ

ビアラオはデフォルト カオニャオ ピーナッツのフライ ピンカイ

宿に戻ると停電となる。ろうそくを持ってきてくれそうになるが、すぐに電気がついた。その間にシャワーを浴びる。またしばらくすると停電。あとはもう、眠るしかない。<Next→のんびりとウドムサイ>

バンコク(1) バンコク(2) チェンマイ(1) チェンマイ(2) チェンラーイ フアイサイ

ルアンナムター 景洪(1) 景洪(2) モンハン モンフン モンラー

ウドムサイ(2) ノーンキャウ ルアンパバーン(1) ルアンパバーン(2) ルアンパバーン(3) バンビエン(1)

バンビエン(2) ヴィエンチャン ノーンカイ(1) ノーンカイ(2) バンコク(3) カンチャナブリー バンコク(4)

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