雨とメコンと少数民族〜Chiang Mai(1)

ナイトバザールの売り物

この旅の実際の開始点、チェンマイに一気に飛ぶ。初日は旧市街巡りとツアー探しをすることにした。

2008/08/02(Sat:第3日)旧市街巡りとナイトバザール<バンコク 雨 チェンマイ 晴れ>

チェンマイ市内観光(ワット・チェン・マン、ワット・チェディ・ルアン、ナイトバザール等)
バンコク・スワンナプーム国際空港8:00-(PG215)-9:45チェンマイ国際空港〜Star Hotel Chiang Mai★★★
再びスワンナプームへ
再びスワンナプームチェンマイに移動する。朝が早いので、宿の朝食は捨てた。タクシーを頼むと、「400バーツ」とベルボーイにいわれた。これは、絶対に宿のベルボーイとタクシーの運転手が結託している。案の定、タクシーの運ちゃんはメーターを倒さず、一路空港を目指した。ただし、陽気な男で、「どっちの空港?前に、ドンムアン(註1)に着いてから青くなっていた客がいたぞ」とのことである。タクシーはもちろん高速に入ったが、料金所では運ちゃんが自分の金で払った。あっという間に、スワンナプーム<右>に到着。いわれていた通り、400バーツを払う。高速料金を含めると、メーターの正規料金よりやや高いくらいの値段である。(註1…Don Muang Airport。スワンナプームができる前までバンコクの国際空港であった。スワンナプームの開港時のトラブルにより、タイ国内線に限り、TGの一部、DD、OGの航空会社がドンムアンから発着している。)
バンコク・エアウェイズ(註2)を利用する。この旅が決まり、チェンマイかノーンカイ(註3)に移動しようと考えたとき、初め列車を利用しようと考えていたのだが、バンコクの代理店に頼んでもチケットが取れなかったので、バンコク・エアウェイズのWebサイトからクレジットカード決済で自分で取ってきたものである。そのかわり、料金は10,000円以上した。(註2…Bangkok Airways。前身はサハコン・エア。タイ国内線と周辺諸国、広島などに路線を持つ。また、スコータイとトラートには自社空港を持つ。バンコクでは、エコノミークラスでもラウンジの使用が可能。)(註3…Nong Khai。タイ東北部、ラオス国境の都市で、人口14万人。)
バンコク・エアウェイズ
チェックインカウンター<下左>で、バンコク・エアウェイズから送られてきたメールをプリントアウトしたものと、パスポートを見せる。これが搭乗手続きである。問題なく搭乗券が発行される。以前はこれに空港使用料が徴収されたが、現在はこちらもチケットに含まれているらしい。まだ時間があるものの、すぐさま中に入る。

PGのチェックインカウンター ラウンジのタダ飯

スワンナプーム国際空港は国際線も国内線も、チェックインカウンターは同じフロアにあるので、便利である。朝食がまだだったが、バンコク・エアウェイズは利用者全員が、ラウンジを使えるので、そこに行ってみた。考えていた通り、軽食が用意されていて、バナナ、ちまき、サンドイッチにコーヒーという妙な組み合わせを朝食<上右>とさせてもらった。さらには、ここにはインターネットにつながった端末があり、こちらも無料で利用できる。

PG215 機内 以前はミールボックスだったが チェンマイ空港

ラウンジを出て、そのまま搭乗口へ。このバンコク−チェンマイ線も2年半前に利用したことがあるが、その時はATR72(註4)という、プロペラ機であった。しかも、スコータイ(註5)経由という便。搭乗待合室から見える機体はそれより大きいジェット機<上左、上左中>であった。乗り込んでみてわかったが、Airbus A319という、中央の通路を挟んで3座席ずつの小さなジェット機であった。普段は通路側を取るが、短時間なので、特にリクエストしなかったためか、窓側であった。乗客はかなり外国人が目につき、ひときわ目を惹くのが、チャドルを被った女性とその子供、顔の濃い男性という組み合わせで、アラブまたは湾岸出身者が大挙して乗り込んでいる。一族で旅行しているようである。PG215は、スコータイに降りることなく、チェンマイ直行であった。機内食<上右中>も出た。こちらも食べておく。予定より早く、チェンマイ空港<上右>に到着。空港で荷物をピックアップし、空港タクシー(註6)のカウンターへ。市内中心部までは120バーツ。以前は、メータータクシーが空港タクシーを兼ねていたのだが、カムリの専用車であった。ちなみに、チェンマイではメータータクシーの数は限られていて、市民の足はもっぱら、トゥクトゥク(註7)ソンテウ(註8)である。(註4…ATR製の双発ターボプロップ機。ATR42のストレッチ版。)(註5…Sukhothai。タイ北部にある都市。スコータイ朝の首都で、歴史公園が世界遺産に登録されている。)(註6…以前はドンムアンやスワンナプームのようにメータータクシーが空港から運行され、もう少し安い料金で行くことができたのだが。)(註7…Tuk-Tuk。三輪自動車の後部に座席のあるタクシー。エンジン音からその名称が来ているらしい。運転席の後ろに客が乗りが、前向きに乗る場合と、向かい合わせに横向きに乗る場合とがある。ほとんどの場合料金は交渉制である。)(註8…Songthaew。小型トラックの荷台を改造し、乗り合いバス的に運行される乗り物。借り上げることもできる。)

清潔感のある部屋 バスローブ こちらも清潔 シャワーブース

宿にはやや早いと思われたが、問題なくチェックインできた。清潔感のある部屋<上左>で、バンコクの宿よりも明るい感じである。バスローブ<上左中>までが用意されていたが、こちらは利用していない。バスルーム<上右中>も清潔感があふれている。ただし、バスタブではなく、ヨーロッパのホテルでよく見かける、ガラスで囲まれたシャワーブース<上右>なのであった。その後、すぐさま洗濯する。
チェンマイ旧市街

ターペー門 象のついた建物 水晶仏 プラ・クルアン

その後、外出。始めにホテル周辺を歩く。ナイトバザールビルが現れ、すぐさま土地勘がよみがえってくる。現在は閑散としたナイトバザール(註9)から、ターペー門<上左>へ。行き先は2年半前と同じく、ワット・チェン・マン<上左中>(註10)。それにしても、雲ひとつない青空で、かなりの暑さである。ワット・チェン・マンではクリスタル仏<上右中>の入っている建物で、おそらくアメリカ人に、「この文字はなんて読むのか」と尋ねられてしまう。「日本人だから、読めないよ」と返す。この建物には、プラ・クルアン<上右>(註11)が売られている。その傍らには、バンコクのワット・ポート同じく、小銭を投入する壷<下左>があったが、それぞれ曜日があるらしい。しかし、壷は8つあり、ミャンマーと同じく曜日は水曜が午前と午後に分かれ、八曜日(註12)となっているらしい。(註9…元々は少数民族が細々と土産物を売るような小規模のものだったが、地元タイ人も進出して一大マーケットが作り上げられた。ナイトバザール・ビルとチャンクラン通りの歩道などに店が出る。)(註10…Wat Chiang Man。1296年ラーンナー朝のメンラーイ王がチェンマイに遷都した際に作った寺院。かつては宮殿でもあった。)(註11…タイ人が胸からぶら下げるお守り。)(註12…ミャンマーでは曜日が8つあり、水曜日の午前と午後が分かれている。自分の生まれた曜日にはそれぞれ神がいて、寺院などにはその神を敬うようにしている。)

八曜日の壷 寺の犬 すいかシェイク カオ・パット・サパロット

建物を出ると、犬<上左中>がだらっと寝そべっていた。暑いのだろう。このあと、ドイ・ステープ行きのソンテウ乗り場を確認したあと、ワット・チェンマンの向かいにあるゲストハウス兼食堂で、すいかシェイク<上右中>パイナップル入りカオパット<上右>(註13)を昼食とする。すいかシェイクはすいかの中心部を使い、種を排除したものをミキサーにかけたようで、かなりの甘みがある。これは美味い。75バーツ(註13…Kao Pad Saparod。)

ワット・チェディ・ルアン 蝋人形だろうか 戻ってきた僧侶 猫もぐったり

次には、ワット・チェディ・ルアン<上左>(註14)。ここも2年半前のルートをなぞっているようである。ここには、高僧<上左中>のミイラまたは蝋人形がある。また、僧院もあり、どこからともなく僧侶<上右中>が帰途についていた。猫<上右>もぐったりする、チェンマイの午後であった。帰りしなに、所々に点在する旅行会社をチェックしつつ宿に戻る。次に行くチェンラーイ(註15)へのバスチケットを手配したかったのである。また、ドイ・ステープ(註16)のツアーがあれば、参加してもいいと思った。(註14…Wat Chedi Luang。中央の仏塔は地震で崩壊したが、ユネスコの手で1992年に修復されている。)(註15…Chiang Rai。チェンマイ遷都前のラーンナー朝の首都。人口22万。)(註16…Wat Pra That Doi Suthep。標高1,080mのステープ山の頂上に立つ寺院。)
ナイトバザール

石鹸だろうか 紙製のランプシェード 小物 店頭で絵を描く

少し休憩したあと、ナイトバザール付近へ。すでに夕刻近く、ナイトバザールの露店が開店準備中である。ほとんどは土産物<上左、上左中、上右中>である。ストロボを使わなくていい時間帯に、これというものを撮しつつ、とある旅行会社へ。対応したのは、性別不明の若い人物。おそらくは、男装した女性のようである。ドイ・ステープとモン族(註17)の村へのツアーが、500バーツというのに参加。明日の朝、宿でピックアップされる。ナイトバザールビルの向かいにはカレー・ナイトバザールという建物があり、フードコート店が一体になったものである。ここのギャラリー<上右>では、ハリー・ポッターの主演男優の絵を店頭で描いていた。デモンストレーションであろう。(註17…Hmong。東南アジア一帯に暮らす少数民族。中国では苗族。タイではメオ族と呼ばれるが、自称はモン族。総人口は400万から500万人ほど。中国に300万人ほどが居住。タイには15万人、ラオスに46万人ほど。)

子供をおんぶ 老女の物売り 若いアカ族 集まるアカ族

その後、ナイトバザールの少数民族<上左、上左中、上右中、上右>などをストロボを使い撮影。暑いためか、特徴のある被りものをつけていない場合も多い。衣装から推察すると、アカ族(註18)らしい。一通り撮し、通りに面した食堂でチェンマイソーセージのサラダ<下左>とご飯、ハンレー・カレー<下左中、下右中>(註19)ビアチャーン<下右>(註20)というオーダーの夕食。(註18…Akha。総人口45万人ほど。中国、ミャンマー、タイ、ラオスなどに居住する。)(註19…ビルマの影響を受けた豚肉入りカレー。)(註20…Beer Chang。低価格路線でビアシンを凌駕するタイのビール。)

ヤム・サイクロッ ケーン・ハンレー 肉は脂身付き ビアチャーン

ソーセージはやや酸味がある。カレーは、明らかにミャンマーの影響を受けたもので、油の中に肉が浮いているという感じである。ただし、ミャンマーのカレーよりもスパイシーであった。こちらの方が美味い。これで、250バーツ
明日は、ツアー。<Next→ドイ・ステープにリベンジ>

バンコク(1) バンコク(2) チェンマイ(2) チェンラーイ フアイサイ ルアンナムター

景洪(1) 景洪(2) モンハン モンフン モンラー ウドムサイ(1)

ウドムサイ(2) ノーンキャウ ルアンパバーン(1) ルアンパバーン(2) ルアンパバーン(3) バンビエン(1)

バンビエン(2) ヴィエンチャン ノーンカイ(1) ノーンカイ(2) バンコク(3) カンチャナブリー バンコク(4)

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