雨とメコンと少数民族〜Oudom Xay(2)

ウドムサイの市場

ウドムサイの2日目。観光要素のないこの町では、ゆっくりと過ごす。次に行く予定のノーンキャウやルアンパバーンの浸水情報も飛び込んできたのだが。

2008/08/13(Wed:第14日)のんびりとウドムサイ<ウドムサイ 晴れ時々雨>

ウドムサイ市内観光〜Vilavong Guest House
情報集め
朝食はゲストハウスの近くにある、シンペットというところで、バゲットのサンドイッチ<下左>コーヒー<下左中>を頼む。12,000キープ。同じ宿に泊まる、フィリピン人のグループもここにいた。この店は、麺もやっているようである。コーヒーにはあらかじめ練乳が入っていた。かなり甘い。いったん部屋に戻り、準備を整えて外出開始。

サンドイッチ 練乳入りコーヒー ローカルバス ウドムサイの中心を流れる川

このあとの予定として、ノーンキャウ(註1)という町に移動する。ウドムサイは観光的な要素はほとんどないが、何となく気に入った。まずは、観光案内所へ。場所はより中心地に近い。近くのガソリンスタンドでは、バス<上右中>が給油していた。ラオスのバスをはじめとする長距離移動手段は、客が集まり出発後にようやく給油する。ウドムサイの中程には川<上右>が流れている。ようやく観光案内所へ。ここでノーンキャウまでのバスの時刻と値段を聞く。ツアーバスに期待したが、どうやら、公共バスだけらしく、しかも、1日1便らしい。(註1…Nong Khiaw。メコン水系ウー川上流にある町。豊かな大自然と静けさが受けてか、近年欧米人を中心に人気が高い。いわば、ルアンパバーンの奥座敷である。)
ウドムサイ市場

少数民族の女性 客待ちのトゥクトゥク これも中国製品 セパタクローのボール

そのあと市場に行く。市場の入り口で明らかに少数民族<上左>とわかる女性がいて、カメラを向けても平然としていた。入り口近くはトゥクトゥク<上左中>やソンテウが客待ちしている。ウドムサイは町としては比較的大きいところなのか、市場もかなり立派である。現在の市場は近年移転したらしく、新しい。衣料品などと食料品の場所は建物が異なっていた。物品は、中国製品が多く、中国との物流が盛んなことがわかる。ゲストハウスの主人がいっていたことだが、「ウドムサイには中国人が多い。半分くらいは中国人だ」とのことである。外に面したところでは、雑貨類などが売られ、カラフルなサンダル<上右中>などが並ぶ。ほとんどが中国製品だが、唯一違うであろうものは、セパタクロー(註2)に使う籐製のボール<上右>くらいだろう。(註2…Sepak Takraw。東南アジアで盛んな球技で、ネットを挟んで対戦する。手と腕は使わず、キックやヘディングが主体。別名足のバレーボール。ボールは以前は籐製であったが、セパタクローの競技化が進むにつれて、プラスチック製へと変化している。ちなみに、Sepakがマレー語で「蹴る」。Takrawがタイ語で「ボール」を意味する。)

市場内部 糸巻き 貴金属店 ほとんどはブート品

左手にある二階建ての市場<上左>に入る。ここでは食べ物以外のものを扱っている。以前立ち寄ったルアンナムターの市場よりも2階がある分規模が大きい。大部分は衣料品などである。糸を扱う店では糸巻き<上左中>を行っていた。入り口近くには、貴金属を扱う店<上右中>があり、その近くにはCDやDVD<上右>を扱う店もあった。ラオスでもこうしたものが当たり前になってきている。だが、ほとんどは海賊版だろう。

食べ物市場 屋台が混在する 麺 餅米のスイーツ

ここから一段低くなった場所に、食べ物を扱う市場<上左>があった。食品を販売する中には、その場で食べさせる屋台<上左中>も混在している。食品は様々だが、ルアンナムターにあったような、特殊な生き物・生もの系は発見できなかった。麺<上右中>餅米を加工した製品<上右>などが目立つ。
ウドムサイを歩く

林立するアンテナ 高床式住居 トラクターも乗り物 カイソーン元大統領像

市場の入り口近くは数多くのパラボラアンテナ<上左>が林立している。ゲストハウスでもそうだったが、ここでは中国の放送を受信していて、その他にもタイの放送も受信しているのだろう。ラオスの放送はかなり少ないのだが。そうしてこのあたりの人たちは楽しんでいるのだろう。市場の裏手へ行ってみる。かなりローカル色が強くなった。高床式の住居<上左中>があり、近くでは鶏が放し飼いであった。市場に戻りかけると、トラクター<上右中>がまるで自家用車代わりに人を乗せて走っているのが見えた。その近くの公園のようなところには、カイソーン元大統領(註3)ブロンズ像<上右>があった。(註3…Kaysone Phomvihane。1920-1992。ラオス人民民主共和国初代首相。その後、大統領。キープ紙幣にも肖像がある。)

旧市場跡 郊外の住居 少数民族の物売り ウドムサイのはずれ

旧市場跡<上左>らしきものがあったが、すでに市場としての機能は失われている。だが、食べ物の屋台があり、トゥクトゥクなどが並んでいる。ここも、何かの交易の場らしく、米袋を持った人などが行き交う。町の中心を貫く、国道1号線を町はずれまで歩いてみた。実に住居<上左中>以外は何もない。そんな中、荷物を担いだ少数民族の女性<上右中>が歩いてきた。1軒ずつ住居を回っては、断られていたが、山の農産物を売り歩いているようだった。国道1号線<上右>を30分ほど歩くが、住居がとぎれたあたりで引き返す。
また町に戻り、カンニャの奥にある、レストランでアイスコーヒー<下左>を飲む。すでに、練乳が入ったもので、6,000キープ。この店のインテリアには何かの動物の角<下左中>が飾られていた。飲んでいたら、にわか雨となる。ここで雨宿りし、いったん宿に引き上げる。

練乳入りアイスコーヒー 渋すぎるインテリア カオソーイ ここも野菜たっぷり

昼食はウドムサイ・トラベル&レストランへ。ツアーバスに期待したが、やはりない模様。そのかわり、近くの町ムアンラーへのトレッキング情報などが充実しているようである。コーラとカオソーイ<上右中>を頼む。やはり生野菜とハーブ<上右>がたっぷりとつく。13,000キープ。やることもなく、また雨模様となったので、宿に戻る。
プー・タートの丘

プー・タートの仏塔 おみくじ小屋 ラオス版のおみくじか ウドムサイの町

雨が上がり、ゲストハウスの背後にある、プー・タートの丘へ。丘の上には仏塔<上左>が建っている。手前には小屋<上左中>があり、おみくじのような紙<上右中>が置いてある。ただ、管理人不在で確かめるすべもないが。ここからは、ウドムサイの町<上右>がよく見え、意外にも空港がかなり近くにあることがわかった。ただし、この空港にはほとんど飛行機が来ないので、静かなものである。上ってきた階段近くには、僧院<下左>らしいものもあり、僧侶の姿も確認できた。

僧院 寝台バス ラオスのATM バスターミナル

階段を下りる。通りの向かいにも同じような階段があり、登ってみたが何もなかった。引き返し、通りを見ると国際寝台バス<上左中>が停車していた。銀行まで足を伸ばし、ATM<上右中>の写真を撮った。ラオスでATMとは、時代の流れか。再び、バスターミナル<上右>に行き、もう一度ノーンキャウまでの時刻と値段を確認。そのあとは、ネットカフェ。書き込みもあったが、オリンピック関連のニュースをよく見ていた。
情報ノートのある店
宿の近くの店で、ペットボトルのお茶<下左>缶入りネスレコーヒー<下左中>を購入。12,000キープ。お茶には砂糖が入っていたが、前回のラオスで経験済みなので、どうということはない。停電がやってこないうちに、夕食に出かける。暮れなずむウドムサイ<下右中>という感じの時刻である。

見事に砂糖入り こちらは安心して飲める味 夕刻のウドムサイ 何はなくともビアラオ

やや離れたスーパイリンという店へ。ビアラオの大<上右>カオニャオ<下左>ビーフのラープ<下左中>。これには、ハーブの盛り合わせ<下右中>が付いてきた。ビールが来るのは早かったが、料理はかなり時間がかかる。ようやく出てきたが、しばらくすると、店の女性主人が、情報ノートを持ってきて、何か書けという。読ませてもらったが、日本語のものもいくつかあった。さらに、バナナ<下右>を2本無料でもらう。33,000キープであった。

カオニャオ ビーフ・ラープ 野菜たっぷり サービスのバナナ

この日も停電があったが、すぐに復帰した。昨夜書けなかったメモをあわてて書く。<Next→山道で立ち往生>

バンコク(1) バンコク(2) チェンマイ(1) チェンマイ(2) チェンラーイ フアイサイ

ルアンナムター 景洪(1) 景洪(2) モンハン モンフン モンラー

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