雨とメコンと少数民族〜Luang Phabang(1)

ルアンパバーンの僧侶

ノーンキャウを1泊で切り上げ、ルアンパバーンへ。バスのつもりがなんとソンテウであった。ルアンパバーンでは首尾よく日本人に人気のゲストハウスに泊まることができたが、体調が最悪となってしまう。

2008/08/15(Fri:第16日)ソンテウに乗って世界遺産へ<ノーンキャウ 曇り ルアンパバーン 曇り>

ノーンキャウ9:00-(songthaew)-13:00ルアンパバーン北方面バスターミナル〜Cold River Guest House
* ルアンパバーン旧市街が世界遺産として登録されています。
ルアンパバーンへ
寒さの中で昨夜本日の予定を考えた。ノーンキャウは落ち着くところだが、もう1泊するには退屈しそうだ。従って、ルアンパバーンに行くことにする。起きると、明るくなってはいたが、太陽は出ていない。テラスに干した洗濯物はまったく乾いていない。冷たい空気が肌を刺す。対岸<下左>は煙っていた。バンガローを出て、ゲストハウスのレストランへ。練乳入りコーヒー<下左中>と、バナナ入りパンケーキ<下右中>。パンケーキはかなり大きく、これでもかというくらいに練乳がかけられていた。14,000キープ

バンガローのテラスより 甘いコーヒー 巨大パンケーキ ノーンキャウの朝

鍵を持ったまま、朝の散歩。メインストリート<上右>には何もないが、人々の朝の活動が行われている。戻ると、バスチケット売り場が開いていて、ルアンパバーン行きを購入。40,000キープ。9:00出発らしい。
ソンテウ
荷物を作り直し、チェックアウト。バス乗り場に行くと、ドライバーから声をかけられた。「ルアンパバーン?」頷くと、背後のバスではなく、ソンテウ<下左>を指さす。ただし、荷台ではなく、運転席のあるキャビン<下右>に座ることができた。当然荷物は、屋根の上である。ただし、厳重にビニールシートで覆われた。「チケットは買ったのかい?」「うん」それだけで確認しようとはしなかった。

このソンテウでルアンパバーンまで キャビン右側に座ることができた

バスではなくソンテウは時間前に出発する。しかし、しばらくはノーンキャウの狭いメインストリートを行き来し、客待ちしていたようでもある。ソンテウはパークモンに向かって走る。この間、かなりの乗降がある。そのため、パークモン到着は、1時間以上かかった。途中、ボートレースの練習なども川で行われていて、ノーンキャウで自転車を借りてこのあたりに来るというのもひとつの手かもしれなかった。
キャビンにはドライバーと、ルアンパバーンに行くラオス青年が乗り込んでいた。ラオス青年があまりドライバー側に詰めないので、やや狭い。途中の乗降により、パークモンまではシートの後ろに2名の子供がいたほどである。
パークモンからルアンパバーンまではさほどアップダウンのない、良好な道路状況である。路面の凹凸もほとんどない。やがて、見覚えのあるパークウー洞窟(註1)バーン・サンハイ(註2)などの案内板が出てくる。大きな橋を渡るが、これはウー川である。近くにメコンが流れているはずだが、あまりよく見えない。(註1…Pak Ou。ウー川とメコンが合流する地点にある洞窟。洞窟内には幾多の仏像があり、観光地となっている。)(註2…Ban Xang Hai。サンハイ村ということだろうか。村全体で酒造りを行っている。)
日本人宿
ようやく、ルアンパバーンの北方面バスターミナル<下左>に到着。途中にわか雨もあったが、荷物は無事である。乗り合いのトゥクトゥクへ。隣の青年も乗り込んだ。料金は一律10,000キープであり、他の乗客を降ろして、目指すゲストハウス手前の路地に到着。このあたりもゲストハウスの看板<下左中>が多い。ここからは道が狭く、直接乗り込めない。狭い路地を歩く。

ようやく到着 英語看板 入り口より 清潔なベッド

コールドリバー・ゲストハウス<上右中>(註3)。日本人宿として有名である。たくさん日本人がいる模様。当初、シャワー共同の部屋を案内されたが、シャワーつきにする。こちらは、70,000キープとのこと。水ももらう。フリーのミネラルウォーターで、1日1本もらえるそうである。部屋<上右、下左>はかなりいいが、少しカビくさい。1階だったので、庭<下左中>に出ることができた。テーブルとベンチが置いてある。目の前には、カーン川<下右中>(註4)が流れる。ウドムサイでのネット情報によると、数日前カーン川があふれたそうである。(註3…Cold River Guest House。宿泊客が9割日本人という典型的な日本人宿。1日ごとに無料のミネラルウォーターが付き、3、4日おきに無料の夕食が振る舞われる。家族経営で、その人当たりもよいことから日本人が口コミで集まるようになったようだ。)(註4…Nam Khan。ルアンパバーンを流れるもう一つの川で、ワット・シェントーンの近くでメコンと合流する。到着数日前にはカーン川の水位が上がり、浸水騒ぎになっていたようだ。)

ややかびくさいトイレ カーン川が目の前 カーン川 半分食べられなかった

世界遺産を歩く
洗濯と荷物整理をし、銀行で両替。その後、近くにあった店で、カオピャック<上右>を食べる。10,000キープと、かなり高め。ハーブの盛り合わせは付かない。あらかじめおこわが入っている。美味しかったが、半分も食べられない。ノーンキャウで昨夜、寒気を感じていたが、体調があまりよくないようだ。だが、体調の復活を試みるため、無理のないように散歩することにする。観光ではなく、手始めの探りみたいなものだ。

出歩く僧侶 モン族のマーケット 3度目のメコン

ルアンパバーンの観光は、やはり中心部から始めるべきだろう。かつて訪れたことのあるところで土地勘があり、プーシーの丘(註5)の麓を目指す。ルアンパバーンはやはり僧侶<上左>の多いところで、寺から出て行く僧侶も見かける。キサラート通りとラッサウォン通りが交差するところに、新しい市場タラート・ダーラー<上左中>という建物ができていたのにはちょっとびっくりした。従来の市場とは異なり、携帯電話なども売られていたり、こぎれいなカフェも入っていた。キサラート通りを進み、郵便局のある交差点へ。ここにはモン族のマーケット<上右中>がある。そのまま進み、メコン<上右>にいったん出る。フアイサイ、景洪と3度目のメコンである。(註5…Phousi。高さ150mほどの小高い丘だが、ルアンパバーンで最も眺めがよい。頂上にはタート・チョムシーという仏塔がある。)

プーシーの丘 歩道の土産物売り 立ち往生 おこし

メインストリートのシーサワンウォン通りに戻る。プーシーの丘<上左>を見上げるが、今日は登らないことにする。麓では、歩道に土産物<上左中>が並べられている。しばらくすると、ここはナイトマーケットが出現する。再びメコン沿いに歩き、ワット・シェントーン(註6)の近くに出た。増水の影響なのか、ワット・シェントーンの古木が切り倒され、それを運ぼうとしたおんぼろのトラック<上右中>が立ち往生していた。あるいは事故か。かなりの人だかりである。ワット・シェントーンの近くでは、麺に入れるおこし<上右>作りが盛んである。(註6…Wat Xiengthong。1560年、セーターティラート王により建立された寺院。本堂裏にある黄金の木のモザイクは必見。)

もっとも標高の低いところか 増水したカーン川 船に乗る僧侶 これから対岸に向かうのか

戻ることにした。カーン川方面に出る。カーン川沿い<上左>は確かに冠水した名残があった。道路が濡れている。サンダルが泥だらけになる。カーン川<上左中>も相当な水量である。かつて入ったレストランなども冠水していたほどである。だが、道路自体は問題ない。どこからともなく僧侶<上右中、上右>が現れ、ボートに乗っていく。
絶食、そして最悪の体調
宿に戻り、汚れたジーンズ2本を洗濯屋に出す。重量を量ると1kgで、10,000キープとのこと。翌日の16:00にできるらしい。その後休む。しかし、腹下りか。到着したとき、「今日はフリーの夕食が出る」と聞かされていたが、この分では絶食した方が良さそうだ。
夕方買い物ついでに、ネットカフェに行こうとした。すでにフリーの夕食が提供されていたが、断った。ブログに書き込みし、飲み物を買って部屋へ。まったく体調は戻らず、何度もトイレに行く。最悪の体調である。
外では客の話し声が聞こえる。ちょっとうるさい。<Next→メコンに囲まれて>

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