サウダーデ&ラビリンス〜Casablanca(1)

カサブランカ

いよいよ旅の最終目的地、カサブランカである。早朝エッサウィラをたち、カサブランカ入り。この翌日帰国することになるが。

2007/08/24(Fri:第22日)最後で再び体調不良<エッサウィラ 曇り カサブランカ 晴れのち雨>

エッサウィラ7:00-(CTM)-14:10カサブランカ〜Hotel Al Mounia★★★
オテル・デジルの親切
5:00のモーニングコールで起きる。まだ外は真っ暗。荷物をパッキングし、部屋の外を覗いてみたら、レストランが開いていた。まだほとんど準備も出来ていなかったが、席につく。パンとコーヒーを持ってくるが、オレンジジュースも運んでもらった。カサブランカまで空腹でいくのかと思っていたが、簡単ではあるが朝食<下左>を食べることができてひとまず安心。チェックアウト。カード払いで1,800DH。チェックアウト前に外の通りを眺めていたが、プチタクシーが流しているのでひとまず安心していた。外のプチタクシー乗り場でタクシーを待つ。朝靄の中からライトをつけてきたタクシーに手を挙げる。タクシーは止まるが、いったん港に向かった。助手席には漁師が乗っていた。港から引き返すようにバスターミナル<下右>へ。7.0DH

ありつけた朝食 CTMバス

CTMのカウンターで荷物代を払う。5.0DHで、やはり自分でバスまで運ぶ。バスを待っていたら、見覚えのある初老の男性にフランス語で話しかけられた。オテル・デジルの従業員あるいはオーナーである。手近な旅行者に「フランス語は出来る?」ときき、通訳してもらったことによると、「部屋にバスタオルを忘れていないか」とのことである。わざわざ自転車で追いかけてきたらしい。バスタオルは持っていないので、お引き取り願った。料金はかなりするものの、それなりのホスピタリティ。大変ありがたいことである。
最後の移動

いよいよ出発 両脇はアルガン サフィのバスターミナル 中間地点

ようやく、荷物が積み込まれ、バス<上左>に乗り込む。バスはほぼ満席で出発。しばらくは、まっすぐな道<上左中>を走る。対向車もほとんどない。サフィ<上右中>(註1)アル・ジャディーダ(註2)に止まるが、アル・ジャディーダ手前のちょうど半分くらいの道のりでトイレ休憩<上右>。カサブランカ近くになると、自動車専用道路<下左>を走るようになる。料金所もあった。モロッコでも高速道ができているのだ。しゃれた町並みが現れる。カサブランカ<下右>である。渋滞も現れる。カサブランカではCTMパスターミナルに止まるが、やはり荷物は自分で搬出する。前の時には、すべての荷物を係がカウンターに運んだのだが。(註1…Safi。人口28.4万人。大西洋岸にある工業都市。)(註2…El Jadida。人口14.4万人。大西洋岸にある都市で、旧名Mazagan。メディナが世界遺産に登録されている。)

モロッコ唯一の高速か いよいよカサブランカ

ここからはプチタクシーでも良かったが、前回とてもぼられたので、歩くことにする。しかし途中で道がわからなくなり、人に聞きながらようやく到着。この中には、調子の良いホテル関係者もいて、「自分のホテルは安くて奇麗だ。あなたに会えてとても嬉しい」などといっていたのが、こちらが予約があると聞くと態度が一変、「もう行け」となる。
寂れホテル
宿のカウンターでバウチャーを見せ、部屋<下左>へ。まだ掃除が終わっていない感じ。タオルがない。これはレセプションに電話しても良かったが、まったく電話の案内がなく、番号がわからないので、わざわざ降りていく。タオルはあとで届けられたが、たった1枚だけだった。部屋はダブルベッドのシングルであった。一応三つ星なのでバスタブ<下左中>があるが、石鹸等のアメニティがない。まあ、1泊なので我慢することにする。格のある宿なのでトイレ<下右中>の横にはビデもあったが。

客室 バスタブはあるものの… トイレとビデ 客室からの眺め

空調らしきものがあり、スイッチを入れるとわずかに涼しくなるものの、騒音といってよいでかい音がする。窓の外は、フランスの影響を受けたような瀟洒な町並み<上右>である。ともかく、外出。ドアのところにいるベルボーイに駅までの道を尋ねる。タクシーでないことがわかると、妙な態度を取られた。人を馬鹿にしたような態度。なんだこいつ。
カサブランカ港
教えられた道は、いい加減だった感じである。ともかく、国連広場<下左>にたどり着いたので、あとはわかる。

カサのランドマーク カサ・ポール駅 カサブランカ港 カサブランカ港の大型船舶

まずは、カサ・ポール駅<上右中>(註3)まで行き空港までの時刻調べ。その後、港<上右中、上右>に出て写真を撮る。午後のためかほとんど活気がない感じである。魚の取引などは早朝に終えてしまったらしく、その残骸なのか、生臭いにおいがあたりに充満している。大きな船がつながれた埠頭では、釣り人<下左>がいたくらいである。遠くには、ハッサン2世モスク(註4)が見えている。(註3…Gare de Casa Port。カサブランカにはカサ・ポール駅とカサ・ヴォワジャー駅があり、カサ・ポール駅はタンジェ/フェズ方面に行く列車のみが発着する。カサ・ヴォワジャー駅はそれに加え、マラケシュ方面にも行く列車が発着する。カサ・ポールの方がカサブランカの中心にあり、ローマのテルミニのように行き止まりの構造となっている。)(註4…Mosquee Hassan II。1986年から着工し、1993年に完成したモロッコ最大の国威発揚モスク。モロッコ中から職人が集められ、豪華絢爛な装飾が施されている。モロッコで唯一外国人観光客が入ることができる。ただし、破格の入場料である。入場料はクレジットカードが使用できる。)

港の釣り人たち ハイアット・リージェンシー

生ビールが…
その後、ハイアット・リージェンシー<上右>にあるパー・カサブランカ(註5)へ。映画「Men In Black」の主人公のようなサングラスと黒ずくめの連中が、入り口のチェックを行っている。エックス線検査と手荷物検査の厳重なチェックを受け、ハイアット・リージェンシーの中へ。しかし、店はなかった。聞くと、改装してなくなったそうである。ここで、フラッグ(註6)というモロッコ国産ビールの生を味わうつもりでいたので残念だ。(註5…Bar Casablanca。ハンフリー・ボガート主演の映画「カサブランカ」をモチーフにしたバー。かつては、「カサブランカ」に出演した俳優のそっくりさんを店員にし、ボギーや署長などから給仕を受けたりできた。その後、そっくりさんはいなくなり、「カサブランカ」のポスターや古いピアノなどが置かれるだけとなったものの、オールドファンが必ず立ち寄るところとして有名であった。)(註6…Flag Speciale。)

ムハンマド5世広場 かなりの人手である 雷雨のあと

その後、ムハンマド5世広場<上左、上中>などをぶらつき、ネットカフェを1時間。日本語フォントなし。水を買い、宿に戻る。疲れが出たのか、横になると、そのままぐっすり眠り込み、気づくと雷雨。外の建物<上右>はライトアップされていた。しかもかなり遅い時間なので、そのままシャワーを浴びで眠ってしまった。
昼食夕食抜き。ここまで疲れているのは珍しい。<Next→旅を終えるとき>

リスボン(1) リスボン(2) オビドス ラーゴス サグレス ファーロ アルヘシラス

ティトアン シャウエン(1) シャウエン(2) シャウエン(3) フェズ(1) フェズ近郊 フェズ(2)

ラバト(1) ラバト(2) マラケシュ(1) マラケシュ(2) エッサウィラ(1) エッサウィラ(2) カサブランカ(2)

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