サウダーデ&ラビリンス〜Chefchaouen(2)

タジン鍋

シャウエン滞在2日目。やはりメディナ歩きに終始する。ようやく日本語の打てるネットカフェを見つけ、書き込みもしてみた。

2007/08/13(Mon:第11日)メディナそぞろ歩き<シャウエン 晴れ>

シャウエン観光〜Hotel Boston
オヤジカフェで朝食を
夜が涼しく、ぐっすり眠ることが出来た。ただし、屋上に泊まっている連中は、夜中に少し騒いだようだったが。ガイドブックによると、この宿は朝食を系列の店で食べることが出来るとあるが、見あたらなかった。交渉した時にも、その話は出なかった。なので、ムハンマド5世広場のロータリーにある、朝早くからやっているカフェに行く。
カフェオレと蜂蜜パン似たようなカフェが2軒並んでいる。どちらも古い屋敷の中にあるカフェで、テラス席は庭に面している。宿に近い方にする。だが、「プチ・デジュネ(註1)」「デサジュノ(註2)とフランス語とスペイン語で朝食<右>にあたる言葉をウェイターに告げるが、理解してもらえなかった。しょうがないので身振りを示すと、理解してもらえた。カフェオレと蜂蜜をつけたモロッコパンのトースト。蜂蜜はリフ山脈ではよく使われる素材なのかも知れない。それにしても、客はすべて中年以上の男性ばかり。店の奥には大画面のテレビがあり、皆食い入るように見入っている。料金は10DHで、こちらはフランス語で言われる。(註1…Petit Dejeuner。)(註2…Desayuno。)
銀行と郵便局
大した買い物はしていないが、手持ちのディルハムが不足気味のような気がしていた。モロッコに入ったのが土曜日で、タンジェでは銀行が開いていたものの、昨日も休みである。今日は月曜日だが、明日の14日はウェッド・ダハブ奪回記念日(註3)という祝日となり、再び銀行は閉まってしまう。そのため、両替をすることにした。(註3…西サハラを帰属させた記念日。しかし、モロッコによる西サハラの併合はほとんどの国で未承認である。)
銀行は、モハメッド5世広場から旧市街へと延びる道沿いに数軒ある。だが、ほとんどはキャッシュオンリーで、待たされたあげくようやくそのことを告げられるようなこともあった。モロッコ大衆銀行のみトラベラーズチェックが利用できた。日本円のものも可能。実は、モロッコではアメリカドルよりも日本円の方がレートがよい。一番有利なのはユーロだが、こちらは元が高かったので、ここでなくすことはしない。
その後、昨日書いた絵はがきを郵便局に行き、切手を購入。2通で31.2DH。1通あたり、15.6DHで、7.8DHの切手を2枚必要とする。すぐさま投函したが、これは日本へは2週間程度で届いた。
カスバ

朝から人通りが多い 衣類のスーク アクセサリー類 シャウエンのカスバ

ようやく観光開始。今日はアイン門から右側へ行く。右の道<上左>はけっこう急な坂道である。その道もスークとなっていて、サッカーのモロッコナショナルチームのゲームシャツ<上左中>なども見られる。アクセサリー<上右中>なども売られているようだ。旧市街の中心ハマン広場とマクゼン広場の繋がるあたりへ。ここにカスバ<上右>(註4)があり、入場料10DH。ここは博物館も兼ねている。博物館にはパティオ<下左>があり、牢獄<下左中>だった建物もある。(註4…Kasbah。城内にある邸宅のようなもの。場合によっては城塞化された集落。)

博物館のパティオ 牢獄の一部 カスバの近くを見下ろす シャウエンを俯瞰

牢獄のある建物には登ることができ、昨日の丘の上ほどではないものの、シャウエンの町の眺め<上右中、上右>がいい。
子供をスナップ

印象的な路地 シャウエンのロバ 青い路地 なんでもない路地

カスバを出て当てもなくメディナを散策。ほとんどの通りは歩いたと思われる。もっとも印象的だったのはギャラリーに通じる小径<上左>でひときわ青が鮮烈であった。たまに見かけるロバ<上左中>もいい。青のラビリンス<上右中、上右>。シャウエンの町の最も高いと思われる場所にやってきた。ここには裏門に当たるマルーク門があり、門外<下左>は荒れ地となる。だが、山羊や羊の放牧<下左中、下右中、下右>をしていた。この先にはアスマという高級ホテルがあるが、マルーク門まで軽のワゴンで乗り付けてくる人たちがいた。乗り合いタクシーのように利用されているのだろうが、いずれも道の奥にある村落からやって来た人たちである。

ロバに乗った男性が通り過ぎる 道を横断する山羊 羊の放牧 ロバ

ここから戻る時に子供<下左>がまといつき、写真を撮れというので、撮ってみた。アイン門を目指していくとパンを運ぶ少女たち<下左中>もこちらをちらちら伺っていた。また、アイン門があとわずかというところで、出てきた2人組の子供<下右中>がやはり写真を撮ってくれというが、彼らは見返りを要求した。ちょうどここでフィルムが終わる。彼らはまとわりついて離れないので、フィルム交換が出来ず、結局宿まで戻った。

小学校高学年くらいの男子 シャウエンの少女 悪ガキふたり 身体に優しいスパゲッティ

少し休み、昼食へ。昨日昼を食べた店である。だが、この日はあまり食欲がなく、軽いものを食べたいと思っていた。朝から汗をかくがこの匂いがいつになく気持ち悪い。胃ももたれているような感じだ。もしかしたら、羊の肉のケフタを食べたためかも知れない。いろいろ考え、メニューにあった、スパゲッティ・ボロネーゼ<上右>にする。やはりシディ・アリの大ボトルもオーダー。つまみとしてオリーブの実<下左>が出たがこれはフリー。

ややスパイシー サロン風

スパゲッティは案の定茹ですぎである。だが、胃には優しい。これを頼んで正解であった。食後にはミント茶も頼む。全部で46DH。店は内装<上右>が凝っていて、モロッコのサロン(註5)を思わせる雰囲気。ウェイターは少年から青年になりかけといった感じで、この前を通りかかるとたいてい声をかけてくれる。(註5…Salon。モロッコの家屋には人々のくつろげる場所があり、これがサロン。安宿ではサロンにテレビが置いてあったりする。)
ネットカフェ
日本語フォントのあるPCここを出てまた絵はがきを購入。宿に戻り昼寝する。夕方になり、ネットカフェに行ってみる。1軒目はアイン門近くのところだった。店の人はいろいろとやってみてくれたが、結局日本語フォントがなく、ここは退出。次は、マクゼン広場のカフェだが、聞くと最初から「日本語フォントはない」とのことである。3軒目、旧市街の城外にあるところ。ここは、「ある」とのことで、端末<右>まで案内してくれて、すぐに打てるようにセッティングしてくれた。1時間ほどいて、10DH。ブログに記事を上げる。
やはりタジン
そのまま夕食へ。やはり昨日と同じLes Raisinsへ。だが、店主がなかなか顔を出さない。どうやら調理にかかりきりになっていた模様で、しばらく待った。
飲み物はスプライト。フルーツサラダ<下左>チキンタジン<下右>をオーダー。フルーツサラダは、果物全体にクリームがかかっていた。バナナ、ぶどう、デーツ(註6)などである。これらの台になっているのが、りんごと梨をミックスしたような果物で、一体何だったのだろうか。とはいえ、かなり繊維を取ることができ美味しかった。タジンは、よく煮込まれていた。本日の会計は77DH(註6…Date。乾燥させたナツメヤシの実。)

フルーツサラダ チキンタジン

明日はチェックアウトまでまた旧市街をぶらつく予定。<Next→さらばシャウエン、だがバスは来ない>

リスボン(1) リスボン(2) オビドス ラーゴス サグレス ファーロ アルヘシラス

ティトアン シャウエン(1) シャウエン(3) フェズ(1) フェズ近郊 フェズ(2) ラバト(1)

ラバト(2) マラケシュ(1) マラケシュ(2) エッサウィラ(1) エッサウィラ(2) カサブランカ(1) カサブランカ(2)

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