サウダーデ&ラビリンス〜Sagres

サグレス要塞にて

エンリケ航海王子や沢木耕太郎の後追いのように、サグレスへ日帰り観光。夜はやはりカタプラーナを堪能した。

2007/08/08(Wed:第6日)さいはての岬<ラーゴス 晴れ サグレス 晴れ>

ラーゴス9:15-(EVA)-10:20サグレス15:20-(EVA)-16:15ラーゴス〜民泊
* EVA=EVA社バス
サグレスへ
民泊の朝。かなり疲れていたのか、目覚めたのは8:00頃。外出するが、まだ街は眠っているようにしんとしていた。ただし、建物の中にある魚市場<下左、下中>は活発で少し写真を撮る。

ラーゴスの魚市場 太刀魚か カフェオレとサンドイッチ

昨日の昼食を食べたパステラリアでカフェオレとプレズンドというハムを挟んで焼いたサンドイッチの朝食<上右>2.8ユーロ。ここは店内だと安く上がるが、路上のテラス席だとやや高くなる。また、飲み物もコーヒーやお茶だと安上がりである。

EVAのバス バス内

再び宿に戻り、準備してバスターミナル<上左>へ。窓口でサグレス(註1)行きのチケットを購入。3.05ユーロ。ほぼ時間通りの出発。車内<上右>は乗客がごくわずかだが、途中の乗降もかなり多い。いろいろなところに止まりながら、サグレスまでは1時間ちょっとかかる。長距離バスではないので、座席はプラスチック製の簡単なものでクッションはない。最後まで乗ったのは自分ひとりであった。(註1…Sagres。Vila do Bispoという町に所属する村落。岬の名前はポルトガルのビールブランドのひとつでもある。人口1900人程度で、かつてエンリケ航海王子が航海学校をはじめとし、王子の村を建設したことがある。)
サグレス要塞
椰子の木が立ち並ぶメインストリート<下左>。南国という感じがしてくる。インフォメーションで地図をもらうがなくてもよくわかる。まずはサグレス要塞<下左中>へ。街の中心からはやや離れている。20分くらいは歩くか。入場料は1.5ユーロの50%割引料金であった。勝手に学割なのか。

サグレスに到着 サグレス要塞 彼方はサン・ビセンテ岬 奥にビーチ

要塞の中はかなり広い。サグレスの灯台もこの要塞の中にある。岬に向かうと、右側にはさらに地の果てとなる、サン・ビセンテ岬<上右中>(註2)が見える。この間に、ビーチ<上右>があり、海水浴客がかなりいた。(註2…Cabo de Sao Vicente。ヨーロッパ最南西端の岬。ロカ岬よりも最果て感が強い。)

風向盤 教会 灯台 かなりの高さ

要塞の内部は、巨大な日時計のように見える風向盤<上左>教会<上左中>灯台<上右中>などがある。ただし、かなりの距離を歩くことになり、見えていてもなかなかたどり着かないくらいである。周囲は断崖<上右>でここを攻略するのはなかなか難しそうなことがうかがわれる。

サグレス湾 海と繋がるクレバス 壊れた方位盤 カモメ

左側には、サグレスの湾<上左>が見える。ここでもいろいろなアクティビティを行っているようである。灯台と要塞の間には、小さなクレバス<上左中>があり、ここに近づくと波の音が聞こえる。海に続いているようである。落ちたら大変だ。岬のあたりにはほとんど壊れたような方位盤<上右中>があった。カモメ<上右>などの鳥もラーゴス同様頻繁に見かける。ここに残っているものはいずれも中に入って、観光できるものではないが、いずれも絵になる感じである。これも天気の良さがなせる業かも知れない。歩いて大航海時代に思いをはせろということか。
昼食後自転車を借りる
ハンバーガーセットことのほか時間が経っていて、気づくともう昼食時間であった。要塞の中では昼食を食べることは出来ないので、少し歩いてサグレスの街へ。ここにはカフェが並んでいる。その中のひとつで、ケバブセットがあったので、頼もうとしたが、品切れで、ポテトとコーラをつけたハンバーガーセット<右>となる。4.5ユーロ。10.5ユーロ払い、釣り銭をもらおうとしたが、こちらの人はこの手の計算が苦手なようで、はじめは間違えてくれた。「ああ、俺は頭が悪くてしょうがない。釣りはいくらだったかな」みたいな感じだった。
このあと、レンタサイクルを借りて、サン・ビセンテ岬を目指す。「地球の歩き方」には別のホテルで借りるような記述があるが、レンタサイクルをやっているオフィスは、別のところにある。ここの係によると、16:00に店を閉めるとのことで、それまでに戻ることと釘を刺される。しかも、借りるのと引き替えにパスポートを預けることになる。2時間で5.0ユーロ
道はかなり緩い上り坂が続く。自転車にはギアが付いているものの、いったん変速しても、嫌な音を立てて、元に戻ってしまう。結果的には必要なかったが、ちょっということをきかない自転車である。
サン・ビセンテ岬
約20分でサン・ビセンテ岬<下左>に到着。これは急いだ方だろう。ただし、自転車には鍵がかからず、駐車場の片隅に自転車を止めたものの、終始そのあたりをふり返りながら写真を撮る。また、到着したもののあまり時間がなく、レンズ交換をせずに、だいたいのポイントを撮っていった。

サン・ビセンテ岬 透き通る海 崖下のビーチ 漁港

帰りは、いくつかのビューポイントに立ち寄りつつ、ペダルをあまり漕がずに流していった。断崖の上からは海<上左中>が奇麗に見えたり、隠れたビーチ<上右中>もわかった。あまり自転車から離れられないのがしゃくに障る。途中、クルマが100km/hくらいのスピードで追い越していく。だいたいは距離を取って抜いてくれるが、追い越しざまに接近し、大声で驚かしていったものがある。声を出したのは小学生くらいの子供だが、非常に腹が立った。もし、ということがあったら、どうするのか。サグレスに戻り、まだ時間があったので、サグレスの漁港<上右>近くまで行き、少しだけ写真を撮って、自転車を返した。バス停に戻り、5分くらいでバスがやってきた。
俗世界に戻る
バスは、元の道を引き返し、ラーゴスへ。ただし、いくつかの村落には立ち寄らない便であった。バスターミナルよりも前で降り、市立博物館へ。入場料2.2ユーロ。ガイドブックを見ていたら、昨日入場できなかったサント・アントニオ教会と博物館は中でくっついているのがわかったからである。しかし、内部の撮影は禁止であった。教会の祭壇は小ぶりだが、素晴らしかった。
カフェやバールでビールのサグレスを飲んでも良かったが、疲れたのでスーパーでサグレスの缶<下左>を購入し、宿へ。この日だけでかなりの日焼けであった。

サグレス缶ビール またも赤ワイン エビ入り アンコウのカタプラーナ

夕食はO Galeao(オ・ガレオン)という、内装に凝った店へ。昨日よりも少し遅いだけだが、かなりのテーブルが埋まっていた。いつものように赤ワインハーフボトル<上左中>と、魚介のクリームスープ<上右中>アンコウのカタプラーナ<上右>をオーダー。スープは海老が入る。アンコウは美味しかった。ここでもデザートにメロン<下左>を頼む。コーヒーはなし。24.55ユーロ

デザートのメロン 子供相手のライヴ 金を入れると動くパフォーマンス かなり歳喰っている

ここを出たあと、まだまだ観光客が出歩く広場へ。路上ライヴ<上左中>などを撮影。大道芸人<上右中>もいた。宿の近くでは、ビートルズナンバーばかりを演奏する男性<上右>がいた。こちらは、じっくり聞かせるタイプか。宿に戻るが、この日は夜更けまで騒ぎが続いた。観光客の集団が、国ごとに集まって騒いでいるようでもあり、まるでサッカーのフーリガンが騒いでいるようでもあった。部屋が通りに面しているのでかなりうるさかった。<Next→人骨とラグーン>

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