熱々バンコク・アユタヤを行く〜バンコク初日

半ズボンだが小学生ではなく公立の中学または高校生

深夜のバンコク到着の後、何もわからず、バンコク観光を観光する。まずは小手調べというところである。

2003/03/27(Thu:第2日)バンコク初日<バンコク 薄曇り>

バンコク市内観光〜Nana Hotel

ビュフェの朝食目覚ましで起きたが、さすがにいい時間だった。このまま二度寝してしまうと、宿泊料に含まれる朝食が無駄になってしまう。さすがに大きなホテルで、朝食<左>はクーポンを提示する、ビュフェ方式である。とはいえ、ウェイターやウェイトレスに案内される。西洋式のビュフェではなく、タイ米の炒飯(カオ・パット)などもある。また、米から作られた麺の焼きそばもあった。

腹が満たされて、外出する。早速ホテル前の送迎サービスや、トゥクトゥク<下左>(註1)モトサイ(註2)の運ちゃんからも声をかけられる。これから行こうとするのは、バンコク観光の王道ともいえる、ワット・ポー、ワット・プラケーオと王宮だ。昨夜調べたところでは、スカイトレイン(BTS)(註3)で、サパーン・タクシンまで出て、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートに乗ればよいことがわかる。なので、最寄りのBTSナナ駅まで歩く。早朝とはいえないが、むわっとした空気である。(註1…エンジン付きの三輪自動車タクシー。インドでは、オートリキシャー。ネパールではテンプーという呼び名。タイのトゥクトゥクもタイプはいろいろあるが、バンコクでは運転手の後ろに前向きで座る。もちろん、料金は交渉制。)(註2…客をモーターバイクの後ろに乗せる単純な移動手段。渋滞の激しいバンコクではかなりの需要がある。)(註3…バスとタクシーなどの移動手段しかなかったバンコクに1999年の国王誕生日に合わせて登場した高架の鉄道。バスよりも料金が高いが、常に空調が効いていて快適である。スクンビット線とシーロム線があり、サヤームで接続している。)

ホテル前の路地のトゥクトゥク BTSの自動改札機 BTSのチケット スカイトレイン

BTSは、ゾーンに応じた運賃システムで、自動券売機と自動改札<上左中>である。コインしか使えないので、窓口で小銭に両替する。サパーン・タクシンまでは、35Bで、サヤーム乗り換え。チケットは、台北のMRTや、香港のMTR、KTRなどと同じような、磁気感応式のもので、一回券<上右中>はそのまま回収される。電車<上右>がやってきて、乗り込むと空調がかなり効いていて、ほっとする。乗り換えて、こちらも少し混んでいたが、しばらくすると空席ができて座れた。

サパーン・タクシンで駅を出て、チャオプラヤー・エクスプレス・ボート(註4)サートーンの船着き場<下左>はすぐにわかる。ここには、タクシンという橋があるものの、対岸に渡る船も定期的に出ている。ここでボート<下左中>に乗り換え。ワット・ポーのあるのは、ター・ティアンというところ。やってきたボートの運賃係(註5)に訊いて、そこに行くことがわかる。ボートもかなりの人が乗り込んでいて、エンジンを覆う部分の木製の箱状のところに腰を下ろす。こちらも、ゾーン性で、料金は8B(註4…チャオプラヤー川の観光スポットなどを結ぶ船。タイ語ではルーア・ドゥアン。各駅停車と急行がある。ちなみに、チャオプラヤー川とは地理の授業で習う「メナム川」のことである。タイ語では川というのが「メー」という冠詞のようなものを使い、これが間違って伝わったと思われる。チャオプラヤーが正しい。)(註5…バスの車掌と同じスタイル。小銭などの入った円筒形の箱を持ち歩く。近づいてくる際にこれをガション、ガションと鳴らす。)

船着き場 ボートには僧も乗る ター・ティアンの船着き場 ボートはさらに先へ 水上基地の中にある売店

ター・ティアンの船着き場<上中、上右中>は、対岸にある、ワット・アルンへの渡し船もあり、また簡単なレストランや売店<上右>などもあり、全体が浮き橋のような作りである。水上基地のようにも見えてしまう。さて、ワット・ポー<下左>(註6)はどこだとガイドブックを広げていると、早速声がかかる。
「どこへ行く」
「ワット・ポー」
「今日は特別な行事があって、ワット・ポーは休みだ」
これが名高い詐欺師(註7)まがいの商人であろう。これを無視して、看板の方向へ。当然休みであるわけがなく、20Bの入場料を払って中へ。(註6…ラーマ1世建立のバンコク最古にしてタイ最大級の寺院。境内ではマッサージを受けることも習うこともできる。)(註7…このような言葉をかけて自分の店に連れて行く。ワット・ポーも王宮も休むことはないはず。)

ワット・ポー 中国風の石像 寝釈迦仏 巨大な足 足裏の絵

天気は薄曇りっぽい感じだったが、かなり蒸し暑く、水(註8)を持参しなかったのを後悔する。日本人のツアーも登場する。まずは、寝釈迦仏のある建物へ。まずは、中国風の石像<上左中>がお出迎え。入り口で靴を脱ぐ。寝釈迦<上中>は巨大だ。その足の裏<上右中>には、数々の絵<上右>も描かれていて、なかなか興味深い。また、チリーン、チリーンと音がする方に行ってみると、お布施<下左、下左中>の小銭を金属製の壺にひとつひとつ落としていっている人たちもいた。そのための、小銭の両替をする場所もあったくらいである。また、ここの境内はかなり広く、中にはマッサージをしてくれるところもある。チェディ(仏塔)<下中>のあたりは、人が少なく、気に入った。ここで記念撮影<下右中>をする。また、本堂の前には、リンガ<下右>(註9)まであったのだ。(註8…もちろん、各種ミネラルウォーターがある。また、一定水準以上のホテルでは、客室に置いてあるミネラルウォーターは無料である。)(註9…ヒンドゥ世界での男性器を象徴するもの。いやらしいものではなく、聖なるものとしてあがめられている。タイでは、上座部仏教が盛んだがこのように、ヒンドゥの影響を受けたものもたくさんある。)

お布施をしながら歩く 小銭を入れる金属製の壺 ワット・ポーのチェディ タイ初の記念撮影 リンガ

ワット・ポーから歩いていると、傍らで止まろうとする、トゥクトゥクやタクシーが数台あった。ワット・プラケーオ<下左>(註9)王宮(註10)の入場料は、格段に高くて、200Bする。また、入り口では服装検査(註11)があるのだが、あまりはっきりわからなかった。また、尋ねてもいないのに、勝手に案内をしてくれる、自称王宮の職員とかもいて、何がなんだかわからない。(註9…別名エメラルド寺院。バンコク遷都に合わせて建立された。別名のエメラルドとは本堂にある翡翠でできたエメラルド色をした仏像から来ている。とはいえ、仏像自体は戦争によっていろいろなところに安置されていたらしい。以前はラオスにあり、そこからの戦利品というわけだ。)(註10…歴代王の住居であるが、ラーマ6世までは使用されていた。現在のラーマ9世、プミポン国王はチットラダー宮殿に住む。)(註11…タンクトップ、短パンなどの肌をあらわにするスタイルやサンダル履きがだめ。)

ワット・プラケーオ キンキラキンの世界 意外とかわいいヤック 鳥人 アンコール・ワットのミニチュア

中に入ると、そこは黄金の世界<上左中>。ワット・ポーとはまた違う雰囲気である。こちらは、建物自体が巨大でチェディを支える鬼(ヤック)<上中>や門番の鳥人<上右中>などが興味深い。また、アンコール・ワットのミニチュア<上右>などもある。しかし、ここのハイライトは、エメラルド製の仏像だろう。これが本堂<下左>にあるのだが、内部の撮影は禁止。エメラルド仏は意外に小さかった。壁や天井には見事な絵が。ここに座っていると、空調はないものの、吹き抜ける風が気持ちよく、しばらくここにいたい気もするほど外は暑い。ようやくここを出て、見回すと各種の捧げもの<下左中>が並べられていた。小さな仏像<下中>には金箔が貼られていて庶民がなけなしの金で寄進したものなのだろう。

エメラルド仏が納められている本堂 たくさんの捧げもの 金箔を貼られた仏像 警備兵 チャクリー・マハ・プラサート宮殿

こちらの出口を通ると、王宮の敷地になる。銃を持った警備の兵士<上右中>がいた。ちょうどそこに、ジュースの売店があり、ライチジュースを買って飲む。ジュースは各種あって、いずれも20Bだった。王宮は特に中に入れるような建物は少ない。わずかにチャクリー・マハ・プラサート宮殿<上右>の一角が銃器博物館になっていた。ほとんどが外から眺める感じであるが、門番の衛兵<下左、下左中>が立っていて、これを笑わそうとする人などもいる。また、衛兵の後ろには、石像の象<下中>が控えている。珍しくここの門番はひとりであるが、銃器博物館を挟んだところの入口にも門番がやはりひとりで警備している。

門番の衛兵 衛兵のアップ 象 ドゥシット・マハ・プラサート宮殿 ずらりと並ぶ大砲

隣のドゥシット・マハ・プラサート宮殿<上右中>にも入場して見学できるが、内部は薄暗かった。こちらを出て、ワット・プラケーオ博物館の見学中に異変が起こる。なんと、昼食も取らずに歩き回っていたせいか、足の裏がつってしまったのである。これで、観光をやめにして、戻ることにする。まあ、けいれんの方は、スニーカーを履いているときには、おさまっていたのだが。ここは、群が管轄なのか、ワット・プラケーオ博物館の隣には大砲<上右>がずらりと並べられていた。

ター・チャーンの船着き場まで歩く。ますます暑さはひどくなっているようだ。太陽も覗いている。この入り口で声をかけられた。観光案内の職員で、暇だったのだろうか。
「どこへ行くのですか?」
「自分のホテル」
「どのタイプの船で行くのでしょうか」
などというやりとり。チャオプラヤー川を航行する船は、エクスプレス・ボートの他にツーリスト・ボート、チャーター用のスピード・ボートなどもあるらしい。もちろん、帰りもエクスプレス・ボートにする。船着き場では、なぜか身障者の集団も待っていて、やってきた船に乗ると、超満員だった。今度は座るところもない。

そのまま、ホテルまで戻る。昼食はまだだったが、一刻も早くシャワーを浴びたい。そうして休んでいると、いつの間にか眠っていた。

ビアシン クラゲと鶏肉のサラダ 牛肉のオイスターソース炒め 焼きそば

起きて、暗くなったので、夕食に行く。といっても、あまり近くでこれというような店がないので、近くのホテル内にある、中華レストランにした。飲み物は、ビアシン<上左>クラゲと鶏肉のサラダ<上左中>牛肉のオイスターソース炒め<上右中>XO醤を使った焼きそば<上右>。ちょっと高めだったが、現金で払った。さすがにホテルで食べたので、サービス料と付加価値税(VAT)もついている。なぜか、アンケートを書かせられた。<Next→暁の寺と初のタイ料理


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