熱々バンコク・アユタヤを行く〜疲れる英語ガイドツアーと寺院巡り

ウィマンメーク宮殿の民族舞踊

バンコクに戻ってきた。明日は早朝の出発となるので、残された時間はこの日しかない。

2003/04/02(Wed:第8日)疲れる英語ガイドツアーと寺院巡り<バンコク 晴れ>

バンコク市内観光〜Siam Orchid Inn

フロント横のスペースで朝食。ここは小さなホテルで、食事のクーポンなんてものはない。一目瞭然で、宿泊者であることがわかるからだ。出てきたものは、アメリカンブレックファストで、卵の焼き方とコーヒーか紅茶かは選ぶことができる。それはよいのだが、カメラを持ってくるのを忘れた。この時に、翌日の帰国に備え、空港までの送迎を頼む。昨日のチェックインの時に、3日は出発が早いというと、「ノースウエストか?」と訊かれていたのである。「うちでも送迎サービスをやっているよ」ということがこの時にわかったのである。

これから行こうと思っているのは、ワット・プラケーオと王宮の半券で入れる、ウィマンメーク宮殿である。バスによる行き方は書いてあったものの、よくわからないので、BTSのヴィクトリー・モニュメントまで行き、ここからタクシーを拾う作戦である。ホテルを出ると、このあたりは袋小路のようになったところで、隣の巨大ホテルやデパートの駐車場ともつながっているようなところである。ツアーバスなんかが止まっていたりする。そのようなところだが、祠<下左>もあり、やはり土着の神を祀っているようであった。

ホテル前の通りにある祠 戦勝記念塔 陽気な運ちゃん

BTSは、30B。BTSは戦勝記念塔を取り巻くように迂回し、ヴィクトリー・モニュメント(註1)に到着する。戦勝記念塔<上中>は、歩道橋の上から写真に撮る。戦勝記念塔の向こうのビルにローリング・ストーンズ(註2)のバンコク公演の広告があった。道路のレベルに降りるが、ウィマンメーク宮殿の方へ行く、通りを見つけ、通りかかるタクシーを拾う。5分くらい待って、空車が来た。「ウィマンメーク・マンション・パレス」というものの、やはり通じないようで、ガイドブックのタイ語の表記を見せる。それにしても、すでに渋滞が始まっている。運ちゃん<上右>は、ご機嫌で、こちらのカメラを見て、こっちを撮せといったり、関係ないところの観光名所の話に持って行こうとするが、こちらが動じないので、「ノー、冗談だよ」といって、宮殿まで連れて行ってくれた。料金は、55B(註1…ここだけ英語の名前を持つ駅である。タイ語ではアヌサーワリー・チャイという。余談ながら、ラオスの戦勝記念塔もアヌサーワリーという。)(註2…結局、ストーンズのアジアツアーは、SARSの影響でキャンセルとなった。もちろん、バンコク公演も中止である。ちなみに、筆者は、東京公演を見に行き、ここで購入したTシャツも着ていったりしていた。)

ウィマンメーク宮殿入り口ウィマンメーク宮殿<左>のチケット売り場で、半券が有効なのを確かめ、ツアーに加わる。しかし、集合場所がよくわからず、どうも中国人観光客の団体に巻き込まれたような形となってしまう。そのまま入場。建物の入り口前で、靴を脱ぐように示され、下駄箱に靴を入れるが、荷物もコインロッカーに入れるのであった。この料金が、20B。入り口に行くと、上に上がるよう指示され、待機していると、ガイドを紹介された。軍が管理しているので、軍人なのだろうが、ベージュ色の制服を着た小柄な中年の男性だった。顎にほくろがあり、ここから長く毛を伸ばしている。こういうタイプは中国人に多いのだが、中国系タイ人かも知れない。あと一人、日本人に見えた観光客は、ニューヨークから来たらしく、日系か中国系のアメリカ人らしい。最初の部屋に入ろうとする頃、でっぷりとした女性が飛び込んできて、こちらもツアーに加わる。この人は、パキスタンから来たらしいが、欧米人に見える。というのは、何となく自己紹介があったから判明したのである。

ツアーはすべて英語で進む。聞き取れたのは半分くらいか。だが、冗談なども交えられ、けっこう質問などもされてくる。要するに、宮殿内の、説明と展示物の説明であり、見ていけば、何となくわかる。内部は、空調が効いていて、それほど暑くはない。かなりの部分はチーク材を使っていて、釘は使われていないという。ただし、チーク材をくりぬいた、釘のようなもので接合した部分はある。このツアーは、約1時間に及び、非情に疲れた。

タイの踊り 舞踊のラスト カメラリクエストに応える踊り子 水上の家屋、ここには入れない ウィマンメーク宮殿

宮殿では、外にステージがあり、ここで、10時と14時にムアイ・タイ(註3)民族舞踊<上左>があるのだ。その時間が迫っているというか、すでに始まっているだろう。外に出て、回り込むと、すでに始まっていた。追いついたパキスタンからの女性が「座って見ましょうよ」といっている。そりゃそうだ。ふと見ると、カメラチケットがあり、こちらも、20B。残念ながら、やっていないのか、終わってしまったのか、見ることのできたのは、ムアイ・タイではなく、民族舞踊だけである。ラストには、踊り子たちが全員で扇に各国の旗をつけたものを持って、集合<上中>という感じで被写体になる感じである。そのあと、踊り子<上中>それぞれが、モデルのような座り方で散らばり、カメラのリクエストに応えてくれていた。そして、庭園<上右中>と、宮殿の外観<上右>を撮影してからここを出る。(註3…タイ式ボクシング。本格的に見たい場合は、市内に二つあるスタジアムのどちらかで興業が行われているはず。)

旧国会議事堂 露店の多い広場 ラーマ5世 ワット・ベンチャマボビット 仏像の並ぶ一角

ウィマンメーク宮殿を出て、隣接する旧国会議事堂<上左>へと行く。周辺<上左中>は、テントが張り巡らされ、何かのフェスティバルか何かをやっているようだ。露店なども多い。中心にはラーマ5世(註4)の騎馬像<上中>があった。議事堂へは、入場はできず、外から眺めるだけだが、奇麗な建物である。次は、通りを挟んだ、ワット・ベンチャマボビット<上右中、上右>へ。大理石で造られた寺院だが、どういうことか裏門から入ったらしく、入場料は払わなかったことになる。何とも居心地は悪く、そそくさと出てきてしまった。(註4…チュラロンコーン王。業績が偉大であり、タイ歴代王朝の中でも大王の称号がある。彼の名前を取ったチュラロンコーン大学もある。)

小さい仏像 立ち上がった大仏 巨大な足 大仏の足は花で埋まっている 功徳を積む

次に行くのは、ワット・インドラヴィハーンという、高さが32mある、大仏のある寺院である。しかし、かなり遠い。しかも、近所に着いたにもかかわらず、迷ってしまう。入り口がわからなかったのである。いったん入った建物は、違う寺院で法事のようなものを執り行っていた。一角をぐるっと回り、やっとの事で見つけた。このあたりは建物が林立していて、ほとんど遮られているためもある。しかし、入っていくといきなり大仏があったわけではなく、例によって金箔を貼られた小さい仏像<上左>が顔を出す。これを通り過ぎてようやく大仏<上左中>と対面。大仏は、さすがに大きい。本堂の中とかにはなく、外に露出しているし、座っているのではなく、立ち上がった大仏であった。その足下<上中>には、花を供える人<上右中>もいる。この一角では、鳥かごに入れた鳥<上右>を販売している。これは、籠から放って功徳を積むためにある。写真を撮っていると、販売しているおばさんに勧められてしまったが、応じたわけではない。

プー・カオ・トーン 仏塔の前で記念撮影 バンコク市内の展望 ワット・サケット 活気のない境内

そろそろ疲れてきていて、次に向かう、ワット・サケットまでは、タクシーを使った。タクシーは、冷房が効いていて、救われるが、この運ちゃんは、メーターを使ったが、釣り銭をごまかされた。57B払ったことになるが、腹立たしい。ワット・サケット自体は、どうということのない寺で、そちらに隣接する、プー・カオ・トーン<上左、上左中>という、丘の上に立つ、仏塔が素晴らしい。アユタヤにも、同様の名前のところがあるが、アユタヤのものをモデルにしたものらしい。丘も人工的なもので、その上に作られたとのこと。従って、起伏のほとんどないバンコクでは、ここに登ると、眺望<上中>がいいのである。仏塔のある建物までは、螺旋状に登っていくのだが、どうやら下山ルートで行き着いたようだ。まあいいだろう。しかも、入場券があるらしいが、どうも曖昧な感じで、そのまま入ってしまう。一方のワット・サケット<上右中、上右>はほとんど活気がなく、観光客なども皆無だった。

運河 山積みのドリアン 列車が通り過ぎる スラム 縁台将棋

このあたりは、運河<上左>の張り巡らされたところである。そろそろホテルへ戻ろうとするが、財布の中には大きな紙幣しかなく、結局最寄りのBTSの駅まで歩くことにした。けっこう疲れるが、路上の観察などはできる。八百屋らしき店頭には、山積みのドリアン<上左中>があった。適当な食堂でもあれば、そこで食べても良かったのだが、あいにくと見つからない。国鉄の踏切<上中>があり、ちょうど列車がファランポーン方面に向かうところだった。線路沿い<上右中>はスラムのような小屋が建ち並んでいた。タイ風の将棋<上右>を縁台で行っているオッサンがいて、ここで手持ちのフィルムがなくなった。ここまで来ると、BTSは近い。ラチャテヴィーからチットロムまで行く。15B。いったんそごうに入り、トイレを借りる。ちょうど誰もいなかったので、個室を覗くとしっかりタイ式のトイレ<下左>であった。昨日と同じ、You & Meeで、カオ・ソイ<下中>という、辛いスープの中太麺を昼食兼夕食とする。飲み物は、ビアシンの会社のミネラルウォーター<下右>が一番安く、こちらにする。値段はメモに付け忘れた。

デパートのタイ式トイレ カオ・ソイ ビアシンのミネラルウォーター

そのまま、伊勢丹などを見て、ホテルに戻り、延々と寝る。一度起きて、荷物整理をし、シャワーを浴び、再び寝た。<Next→最終日


バンコク到着まで バンコク初日 暁の寺と初のタイ料理 アユタヤへ

アユタヤ遺跡三昧 タイの鉄道と猿の町 バンコクショッピング 最終日

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