マレー西海岸ミックスカルチャー旅〜Singapore(2)

マーライオン

マレーシアの5日間を終え、シンガポールに戻ることにする。戻りは、やはりマレー鉄道を利用した。

2008/01/02(Wed:第7日)マレー鉄道でシンガポール入り<ジョホールバル 曇りのち雨 シンガポール 曇り時々雨>

シンガポール市内観光(ラッフルズ・ホテル、セント・アンドリュース教会、マーライオン・パーク、ラッフルズ卿上陸の地)
ジョホールバル駅11:55-(KTM XT15)-12:50シンガポール駅〜Fragrance Hotel Ruby
朝のジョホールバル散歩
起きると、ドアから新聞が差し込まれていた。英字新聞のストレイツ・タイムスである。ちょっと眺めてから朝食<下左、下左中>へ。1FのNewsroom Cafeでのビュフェである。やはりお粥を取り、蒸篭の饅頭、エビ餃子2種、サラダ、グァバジュースとフルーツ、コーヒーという取り合わせ。お粥は白粥ではなく、味のついていたものを選ぶ。やはりこっちが美味い。饅頭は肉と餡それぞれであった。適当に取ったにしてはかなりの勘である。エビ餃子があるということは飲茶が根付いていることらしい。フルーツ<下右中>はこれまでに見たことのないものもあったが、美味しかった。

ビュフェの朝食 エビ餃子と饅頭 フルーツ盛り合わせ ヒンドゥ寺院

チェックアウトまで時間がかなりあり、昨日フィルムの巻き戻しのときにトラブルとなって、感光してしまった箇所をもう一度フィルムに収めるべく外出する。中国寺院とヒンドゥ寺院<上右>ジョホールバル駅<下左>周辺である。ついでに駅で、マレー鉄道シンガポール行きのチケットを購入する。11:40発で2.9RM。便数が少なく、次の列車がこれであった。なお、料金は車両の違いで変わるようである。ガイドブックに載っている標準的な料金よりもかなり安い。

ジョホールバル駅 この先コーズウェイ ジョホール州庁舎 マレーシアの国産車

また、コーズウェイに通じるイミグレーション<上左中>を覗き、ジョホール州庁舎<上右中>の建物を見て、部屋に戻る。マレーシアの自動車、プロトン<上右>(註1)をカメラに納めることは忘れなかった。パッキングを済ませ、チェックアウト。そのまま徒歩で駅に向かう。あいにくと雨模様。傘はささずに何とかなる。だが、かなりの湿気で汗だくになってしまった。(註1…Proton。Perusahaan Otomobil Nasionalの略。マレーシアの国策自動車メーカー。かつては、三菱自動車と提携していたが、イギリスのロータスを傘下におさめ、北米と日本を除き世界で販売されている。)
マレー鉄道ちょい乗り
列車<下左>はかなり遅れてやってくる。約15分の遅れである。シンガポールに向かう乗客は10名いるかいないか程度。やはりバスや徒歩で向かう方が手軽なんだろう。まず、改札の横にあるイミグレーションで出国手続き。その後、ホームの一角にある囲った場所で待つ。ジョホールバルは国境となるので、この列車に乗っていた乗客もすべてここで手続きをすることになるのだ。ようやく合図があり、乗り込めることになった。

シンガポール行き列車 列車の座席 連結部 雨のコーズウェイ

車両<上左中、上右中>は古びていたが、エアコンの効いたつくりで、車両の真ん中から前後に向いた二人掛けの座席が続く。つまり、座席の向きは直せないことになるようだ。出発して、コーズウェイ<上右>を渡る。すぐさま、シンガポールのウッドランズ(註2)のイミグレーションに到着。荷物すべてを持って移動。さすがにイミグレーションでは出入国カードがおいてあった。(註2…Woodlands Train Checkpoint。シンガポールのイミグレーションがある駅。乗降はできない。)
今度は指紋も取られることなく通過。ただし、荷物はすべてX線に通す。再び合図があり、乗車。列車はとろとろと走り、ようやくシンガポール駅<下左>(註3)へ。その間にBukit Timahという貨物の駅があったようだが、これには気づかず。ここは公共交通機関がなく、地元の乗客は携帯などでタクシーを呼んであるらしい。仕方なく、雨の降る中荷物を担ぎ、MRTの駅を目指す。だが、途中でタクシーを止めることができ、8.4SGDで宿まで行くことができた。(註3…マレー鉄道はシンガポール領内でもマレーシアの所有物のため、シンガポールからマレーシアに向かうときにシンガポール駅でマレーシアの入国審査を行う。駅名表記はSingapuraである。)

シンガポール駅 前回よりも狭い テレビも空中に シャワーのみ

もちろん、最初に泊まった宿なので、似たようなつくりだろうと思ったが、今度は裏側に面した部屋<上左中、上右中>で、バスタブがなくなりシャワー<上右>のみとなる。やはり狭い。窓からはインド系住民の家屋が見える。天気がいまいちだが、ようやく改めてシンガポール観光とする。傘を持参。

アルジュニード付近では高架となる MRTの自動券売機 チケット 威風堂々のラッフルズ・ホテル

MRTでアルジュニード<上左>からシティ・ホールへ。自動券売機<上左中>スタンダード・チケット<上右中>(註4)を購入。料金1.2SGD。まず目指すのは、ラッフルズ・ホテル<上右、下左>(註5)。もうただの由緒あるホテルではなく、一大観光名所という感じである。かなりの観光客が入り込んでいる。中庭を見たり、ロング・バーなどをチラッと覗いてみたりした。宿泊できなくても、ショッピング・アーケード<下左中>があり、買い物に精を出している観光客もいた。(註4…MRTのチケットにはプリペイド式のイージー・リンク・カードやビジターズ・カードもある。スタンダード・チケットにはデポジットとして1.0SGD加算される。自動券売機で払い戻し可能。)(註5…Raffles Hotel。1887年アルメニア人のサーキーズ兄弟によって建てられたシンガポールを代表するコロニアルホテル。)

中庭 アーケード 龍眼ジュースとスープ 海難鶏飯

海難鶏飯
まだ、昼食を食べていなかったので、どうしようかと思っていたが、ラッフルズ・ホテルの裏手にあった店で海南鶏飯のセット<上右中、上右>を食べる。もちろん、鶏飯の店だが、一人用のセットがあり、これが安い。わずかに5.8SGDなのである。鶏はローストを頼み、飲み物は龍眼ジュースとする。ジュースもセットに含まれるのである。やってきたジュースはお茶のような色合いだったが、なかなかフルーティで甘い。そして、鶏飯にはスープと青菜、ご飯がついてきた。鶏も青菜も美味い。

セント・アンドリュース教会 教会内部 シティ・ホール ヴィクトリア・コンサート・ホール&シアター

その後、セント・アンドリュース教会<上左、上左中>(註6)へ。ここは、カトリック寺院ではなく、英国国教会の大聖堂だという。内部はしんとしていて、人気が少ない。しかしかなり大きな外観であった。教会を出て、シティ・ホール<上右中>沿いに歩く。やがて、ヴィクトリア・コンサート・ホール&シアター<上右>(註7)へ。この前には、ラッフルズ卿(註8)の像がある。(註6…St. Andrew's Cathedral。)(註7…Victoria Concert Hall & Theatre。)(註8…Sir Thomas Stamford Raffles。1781-1826。イギリスの植民地建設者であり、ジョホール王国の内紛に乗じてシンガポールを獲得した。また、ジャワ準知事時代に、ボロブドゥール遺跡を発見したり、世界最大の花ラフレシアも彼の名にちなんで名付けられる。)
定番のマーライオンなど

マーライオン 現在は水も吐いている 近くでは水飛沫がかかる ミニ・マーライオン

その後、この界隈の名所を適当に眺めつつ、マーライオン<上左、上左中、上右中>(註9)を目指した。アンダーソン橋は白い塗装が印象的で、なかなか瀟洒であると思った。そして、ようやくマーライオン・パークへ。桟橋のようなところに人だかりがしていて、ここにマーライオンがあった。水を吐き出している。その後ろにあるのが、ミニ・マーライオン<上右>。まあ、シンガポール観光の定番だが。(註9…Merlion。上半身がライオン、下半身が魚の像。1972年の建造だが、2002年に現在の地に移転。セントーサ島のマーライオン・タワーを含め、大小5つのマーライオンがシンガポールにはある。)

アンダーソン橋 上陸地点に立つラッフルズ像 タイより送られた象の像 MRT

再びアンダーソン橋<上左>を渡り、ラッフルズ卿上陸ポイント<上左中>などを見学した。アート・ハウスにはタイのラーマ5世(註10)から送られたという、黒い象<上右中>が飾られている。そして、MRT<上右>で宿に戻った。(註10…Rama V。1853-1910。いわゆるチュラロンコーン大王。)
絶妙のエビ
昼食をかなり半端な時間に食べてしまったので、テレビなどを見て時間をつぶし、かなり遅れ気味に出かける。初日にも利用した肥仔榮菜館である。タイガーの大瓶<下左>福建麺<下左中>(註11)、店員が勧めるエビのニンニク炒め<下右中>。注文してからしまったと思う。エビは高いのだ。あまり手持ちが豊かではなく、このまま行くと明日両替をしなくてはならないかも。(註11…Hokkien Mee。ビーフンとシーフードを炒めた汁気の多い麺。)

今夜はタイガーを まるでソース焼きそば 絶妙のエビ 夜のゲイラン

福建麺はソース焼きそばといった感じ。イカやエビが入っている。そして、問題のエビはかなりの量であった。フィンガーボウルとお手拭を持ってこられる。ざっと2ダースほどが背開きになり、ニンニク風味でボイルされたものであった。やはり美味かったが料金が気になった。問題の料金だが、32.4SGDとお手軽であった。この分では両替もなしでいけそうだ。食べ終わり、ぐるっとゲイラン<上右>を回って戻る。<Next→シンガポールのマイノリティ>

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