陽の沈む国へ〜Casablanca to Japan

ハッサン2世のモスク

いよいよ最終日。搭乗が午後なので、あまった時間を利用して、ハッサン2世大モスクに行くことにする。午後には、パリに飛び、旅が終わる。

2005/01/08(Sat:第15日)〜2005/01/09(Sun:第16日)さらばモロッコ<カサブランカ 晴れ パリ 晴れ 成田 晴れ 東京 晴れ>

カサブランカ市内観光〜カサ・ポール駅12:30-(ONCF)-12:38アイン・セバー駅12:55-(ONCF)-13:45空港駅〜カサブランカ・ムハンマド5世国際空港16:00-(AF2497)-20:05パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港23:15-(AF278)-*19:00成田国際空港
*成田には翌日着
モロッコ最終日
この日もよい天気。外<下左>を眺めるが、早くも交通渋滞<下中>が始まっている様子。ホテルは朝食<下右>付き。簡単なビュフェだが、あまり大したものもない。カットフルーツがあったので、これを取る。客は自分を除くと、民族衣装を着けた漆黒の肌の団体ばかりであった。ここは、なぜかブラックアフリカ系の集団が宿泊していたようだ。

朝の眺め カサブランカもかなり渋滞が起こる ホテルの朝食

チェックアウト。ただし、荷物を預ける。ハッサン2世大モスクには、バスで行くことができるようだが、ガイドブックに載ったバス乗り場がちょっと判然としなかった。近くまで歩いてはみたのだが。流しのプチタクシーを止めて乗り込む。そのまままっすぐ行くのかと思ったが、カサ・ポール駅方面から回った。メーター料金で、9DH。このあたりは海が近い。波も荒いようで、岩礁地帯<下左>となっていた。
観光モスク

モスク近くの岩礁地帯 タクシーの到着したあたり ハッサン2世のモスク 記念撮影

それにしても、大きなモスク<上左中、上右中>である。適当なところで記念撮影<上右>する。ここのミナレット<下左>の高さは、200m。あらかじめ、20mmの広角レンズをつけてきてよかったと思う。とにかくでかい。ここの入場料は、ガイドブックによると、100DHと破格だが、さらに値上がりしていた。120DHであり、これをクレジットカードで払う。入口<下左中>にカードが使える旨があったからである。クレジットカードを提示するとさらにパスポートを見せるように指示される。この支払所は、まるでホテルのロビーのようであった。受付の職員はモスクであるというのに、皆びしっとしたスーツ姿である。

200mの高さのミナレット VISAカードのみ有効らしい 海に面したモスク 外壁のタイル

ここを回るのは、ツアー形式(註1)で、10:00出発。英語ツアーを選ぶ。ただ、時間がまだあったので、しばらくはぶらぶらする。ここは海<上右中>に面しているので、そちらを見に行ったり、タイルの模様<上右>を観察する。時間になって料金を支払ったところに行き指示を待つ。大変ごった返している。先頭になるガイドも何名もいるようで、英語ガイドを捜すのに苦労した。この人は女性で、おしゃべりをして自分についてこない客にあきれ果てているようでもあった。何とも、団体の多いところである。まずは、地下<下左>のトルコ式バス、モロッコ式バスを見学。ここは撮影禁止らしい。(註1…かなりの数の団体がここに紛れ込んでいるようであった。意外にも、日本人のツアーは見かけなかった。英語、フランス語、ドイツ語のツアーがある。もちろん、アラビア語のものもあるだろう。)

ここは撮影が解禁になったところである 建物への入口 モスク内部 ぴかぴかの床

次に建物内に入り、モスクを見学となる。入口<上左中>では靴を脱ぐ。ここでチケットの回収をされる。そのまま靴を手に持って移動する。ガイドはスカーフを被った。このモスクは、メッカのカーバ神殿(註2)に次ぐ規模だという。とはいえ、莫大な維持費がかかるだろう。ガイド女性は次々に見所を解説してくれているが、あまり聞かなかった。それよりも、内部<上右中>をストロボもしくはスローシャッターで撮影することに専念させてもらう。床には、絨毯が敷かれている箇所もあり、ここを歩けばいいのだが、敷かれていないところも大理石の床<上右>なので、あまり関係なく歩いていたら、ひんやりした粘り着くような感触となった。何かを踏んづけたらしい。しょうがないので、絨毯にこすりつけるようにして歩く。そのうち乾いたが、なんだったのか。(註2…サウジアラビア、メッカにあるイスラム教の総本山ともいえる大モスク。ここは、巡礼<ハッジ>のためだけにあるといってよく、世界各国のムスリムが、巡礼に訪れる。非イスラム教徒の入場はできないし、観光目的もだめ。)

天井から下がるシャンデリア 礼拝前に身体を清める場所 水の湧く箇所 再び記念撮影

見上げるとシャンデリア<上左>などもある。このあとミフラーブを見学して、再び、地下<上左中>に移動。礼拝前に水で身体を清めるところを見学。円形の水が湧くもの<上右中>がたくさんある。ここは撮影できた。これで見学は終了。最後にまた記念撮影<上右>する。確かに、豪華なモスクだが、もう訪れることはないだろう。
プチタクともめそうになる
バスがあれば、これで市内に戻るつもりだったが、ないので、タクシーにする。ここでも、20DHといわれる。警官が来た。ハンドルを握る手つきで「タクシーか?」と言っているようであった。いくつか乗車拒否(チャーターしていた模様)にあったのを見てのことである。
警官が止めたタクシーでハイアットまで。だが、これも悪質な運転手だった。しきりに、CDなどをかけてくれようとしていたが、しっかりとメーターを隠し、最初は50DHなどといわれた。これも、20DHで手を打つが、気分が悪い。あたりを見渡したが、警官はいないようであった。デジカメで車体でも撮ってやろうかとか、さらに過激なことも考えたが、理性が押しとどめた。
少しだけメディナを覗く
ハイアットでトイレを借り、近くのメディナ<下左、下左中、下右中>へ。ここもあまり時間がなく、入口近くを少し歩いただけで、ホテルに戻って荷物を受け取る。タクシーで、カサ・ヴォワヤジャーに行ってもよかったが、そのまま歩いてカサ・ポールへ。空港まで、30DH。一つ目の駅で乗り換えるようにとの指示。ここでも、モロッコ人に横入りされそうになり、それを実力で阻止する。ボトルの水を購入。6DH

時計塔 入ってすぐの広場 時計塔と広場 空港への列車の2等車

帰国の途へ
空港までの列車<上右>は、カサ・ポールの次のアイン・セバー<下左>という駅で乗り換える。この次がカサ・ヴォワヤジャーであるが、ここからかなり乗り込まれた。空港駅<下左中>では、出口で荷物チェックがあり、時間がかかる。ここから、出発ロビー<下右中>まではアクセスが悪く、重い荷物を持ってかなり歩くこととなった。

乗り換えのアイン・セバー駅 空港駅へ到着 ムハンマド5世空港の出発ロビー パリ行き

無事チェックインし、出国手続き。こういうところでも、横入りしようという人が多い。そのまま機内へ。来た時と同様エアバスの小型機<上右>である。なんと飛び立つ時には、アテンダントたちは、殺虫スプレー(註3)を噴霧した。機内食<下左>1回。空いているかと思ったが、ほとんど満席。パリでの乗り継ぎ。やはりバス<下左中>。ただし、晴れていて寒くない。X線チェックのあと、同じターミナルで数時間待ち。コーヒーを飲み、免税品をいくつか購入。だだっ広い空間<下右中、下右>だが、ここから他の箇所には行けない。囲われた気分である。(註3…他の地域では、航空機がインド到着と同時にこれを行う。)

コールドミート中心 バスによる移動 シャルル・ド・ゴールの待合い風景 ひたすら待つのみ

最初から疑いの目で見る税関職員
東京行きは、いつの間にか乗り場が変更になって一時混乱していた。しかも、1時間程度のディレイ。機内食<下左、下左中>2回。ひたすら眠っていた。日本に戻ってきたが、税関の職員は、はじめからこちらをマークしていたようで、執拗に質問したあげく、荷物をすべて開けた。何も出てくるわけがない。早く帰りたいっていうのに。最後に、名前を聞いた。井筒という職員だった。

日本食をチョイス やはりコールドミート中心の2回目 閑散としたバス乗り場 モロッコの土産

普段ならば、鉄道で帰るが、いい加減に疲れていたので、最寄りの駅に直行するバスにした。チケットを購入して外<上右中>で待つ。夜なので、予定よりも短時間で到着。またしても、長い旅が終わる。最後に、モロッコ土産<上右>を画像として記す。<完結>

カサブランカ入国 マラケシュ(1) マラケシュ(2) アトラス越え ワルザザート郊外 タルーダントへ移動

タルーダント アガディール エッサウィラ(1) エッサウィラ(2) サフィへ移動 サフィ アル・ジャディーダ カサブランカ帰国

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